(CNN) パキスタン東部パンジャブ州のカスールで、7歳の少女が強姦されて殺害され、ごみ捨て場に遺体が遺棄されているのが見つかった。同地で幼い女の子が殺害されたのはこれで12人目。相次ぐ事件にもかかわらず、当局が子どもの安全を守るための対策を怠っているとして、住民が非難を強めている。

当局の対応に抗議するデモは10日から11日にかけて続き、10日には警官隊との衝突で、少なくとも2人が死亡した。

パンジャブ州首相は警察に対し、少女を殺害した容疑者を24時間以内に逮捕するよう指示。容疑者の発見に協力した人物には1000万ルピー(約1000万円)の懸賞金を贈呈すると発表した。

州首相はさらに、今回の事件より前にカスールで起きた幼女11人の殺人事件についても、詳しい情報を提供するよう警察に指示した。

11日には地元の与党議員のオフィスが、暴徒化したデモ隊に略奪された。州首相の辞任を求める声も上がっている。

7歳少女は検視の結果、強姦され、首を絞められて殺害されたことが分かった。顔面には暴行された傷痕もあった。報道によれば、検視が行われた時点で、既に死後2〜3日経っていた。

CNN系列局のジオニュースによると、少女は4日、両親が巡礼のためサウジアラビアに出かけて不在中に、カスールの自宅近くで連れ去られた。家族が警察に提出した防犯カメラの映像には、少女を連れ去る男の姿が映っている。

少女の父は取材に対し、警察は娘の捜索のために手を尽くしてくれていないと訴え、「私たちは恐怖の中で暮らしている。親は子どもを外出させることを恐ろしく思う」と語った。

カスール警察によると、少女の遺体は自宅から100メートルほどしか離れていないごみの山の上で発見された。

地元警察は、同地の2キロの範囲内で起きた同様の事件が、今回で12件目だったことを確認した。DNA鑑定の結果は、そのうち少なくとも5件で一致しているという。

事件に対する怒りの声はインターネット上でも広がっている。パキスタン出身のノーベル賞受賞者、マララ・ユスフザイさんはツイッターに、「政府と関係当局は行動を起こさなければならない」と書き込んだ。