中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。1月10日(水)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんに「日本と韓国の外交政策」について伺いました。



9日(火)におこなわれた韓国と北朝鮮の閣僚級会議で、北朝鮮は平昌オリンピック・パラリンピックの参加を正式に表明しました。昨年5月の就任以来、北朝鮮に融和的な姿勢を示している韓国の文在寅政権。今回の会談でも、韓国は北朝鮮に対してオリンピック・パラリンピックでの合同入場行進を要請するなど融和路線を打ち出しています。

岸さんは「北朝鮮はオリンピックに参加することで2つのメリットがある」と言います。1つ目は韓国とのより融和的な関係の構築。2つ目はスポーツの祭典への参加を通して「(北朝鮮は)平和を目指している」という国際的なアピールができること。この2つの点から、今回の閣僚級会談について岸さんは「北朝鮮からの誘いに乗ってしまった文在寅政権には、残念と言わざるを得ない」と辛辣な意見を述べます。

北朝鮮に融和的な対応をとる一方で、文在寅政権は朴政権時代に日本と合意した慰安婦問題をめぐる日韓合意の再検証をおこなったり、日本に追加的な対応を求めたりと過去の合意を反故にするような強硬な態度をとっています。そういったこともふまえ、岸さんは「(一連の韓国の外交政策を見る限り)文在寅政権と日本政府の外交関係の構築は難しい」との見解も。

これまで圧力路線を取っていたアメリカ、日本、韓国の3国でしたが、今回の南北閣僚級会談により3国のバランスが崩れてしまったことで「北朝鮮にだけメリットがある方向に向かっている」と岸さんは懸念を示していました。



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聴取期限 2018年1月18日(木) AM 4:59 まで

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【番組概要】

番組名:クロノス

放送日時:毎週月〜金曜6:00〜8:55

パーソナリティ:中西哲生(月〜木)、速水健朗(金)、高橋万里恵

番組Webサイト:http://www.jfn.co.jp/ch/

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