投資顧問「クマガイサポート」代表取締役・熊谷亮氏

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 バブル崩壊後の最高値を26年ぶりに更新した日経平均株価。巷では3万円台も見えてきたという声もチラホラ聞こえる。そこでこのバブルに乗り遅れないための注目銘柄を事情通が大選出。ラストアベノミクス号に乗り遅れるな!

◆警戒すべき”落とし穴”も

 右肩上がりの日経平均株価。アナリストの熊谷亮氏はその流れを認めつつも、ここで警戒すべき“落とし穴”を指摘してくれた。

「日経平均は2017年9月から4000円・2割以上の伸びとなっています。これをテクニカル的な観点で見ると、株価が急激に伸びた後には調整の動きが入るもの。外資系の投資家は3か月スパンで売りに走るのも定石ですので、もみ合いや一時的に下げることが懸念されます」

 そこで目をつけるべきは東証2部やジャスダックなどの小型銘柄だ。

「ここ数か月は東証1部の大型株が買われており、株価は相当に高くなっています。こうなると割安感が失われ、資金の行き場は成長期待の高まるマイナー銘柄となるのが定番なのです。ですから、オススメの8銘柄はジャスダックやマザーズなどから、時価総額が小さめの企業を中心に選びました。これらは株価が上昇したとき、仮に東証1部の銘柄なら3%ほどの上げにとどまるところを、15%上がるような高騰が期待できます。それだけに仕込んでおくのが楽しみな銘柄でもありますね」

 相場の過熱感から資金は小型銘柄へ流れる可能性アリ! その代表例が東証2部のフジコピアン。時価総額は約33億円(11月23日現在)だ。

「分野が地味なだけに、派手な値動きはしていませんが、逆に言えば堅実ということ。相場が下落傾向のときにも影響を受けにくいというメリットもあるので初心者にもおすすめです」

 このほか、話題性と需要増は欠かせない要素。たとえばICカードのカーディナルや、ドライブレコーダーのカーメイト。

「前者は、小売業の旗手であるユニクロがICカードタグを全商品に付けると発表したことが大きい。この流れが、小売業全体へ波及するとなれば、需要は大幅に増えることになります。後者は悪質ドライバーによる幅寄せや煽り運転などが取り沙汰されているため、ドライブレコーダーは必需品になると予想できるためです。実際にカー用品店を回ったところ、品切れが多くなるなど、にわかに売れ行きが高まっているようです」

 やや中長期的な視点に立つと、世界的な好景気の波に後乗りしてくる企業が挙げられる。典型的なのが富裕層ビジネスだ。

「儲けを出した企業や個人が、富裕層をターゲットにしたサービスにお金を使うわけです。それは投資であったり、航空機リースなどの特別・高額なサービスを行うスパークス・グループが代表的です」

◆相場は下がる可能性も一時的な動きに慌てるな

 熊谷氏の見立てでは、今後も中長期的には上げの相場だが、暴落の可能性にも留意すべきだとか。

「日本の株式市場は、前述した調整の値動きなどで、4〜5月はもみ合い・反発。そして6月あたりを踊り場として上昇に向かうのではないでしょうか。さらに、NYダウについては、リーマンショックから上昇し続けています。米国も好景気とはいえ、いつかはやってくる相場の崩れは心配ですね」

 実際に相場が下げに転じたとしても、ある意味、想定内ということ。慌てることなく相場の波を乗り切ろう。

【熊谷亮氏注目銘柄】
●カーディナル(JQ・7855)
売買単位 100株
現在株価 832円
目標株価 1200円
PER 38.7倍
PBR 0.75倍
配当利回り 1.68%
会員証などカードの専業メーカー。ICカードやRFIDタグの販路拡大を目指している。「11月7日には、ユニクロがICタグを全商品に取り付けると報じられました。この潮流が他の企業へ拡大すれば、期待できるICタグ関連銘柄です」(熊谷氏)