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正月セールが一段落した1月といえば、実は値引き率が高くなる、買い物に適したシーズン。かねてから気になっていたアイテムをGETするまたとないチャンスだ。満足するための商品選びを、識者が本音全開で語り尽くす!

◆プロに聞いた[値切りの裏技]大公開

 いい商品を少しでも安く手に入れたいのが消費者心理というもの。

 そこで、まずは“プロの売り手”に話を聞くことにした。語るのは、都内の大手家電量販店で売り場に立つ本間優一氏(仮名)だ

「年末商戦が終わり新生活の準備が始まる3月まで、家電量販店は閑散期。年末で一気に下がった価格がある程度戻るタイミングなのですが、売り上げが期待できない期間ゆえ、来店した客には“もれなく”買ってもらいたい。そのため、実は1〜2月が一番値引きしやすい時期でもあるのです」

 なかでも狙い目なのが、客足が少ない雨や雪の日の夕方以降。交渉のポイントはこうだ。

「当然ですが、買う気を見せることが大切です。まずは販売員に“価格次第で今日買う”と伝え、交渉のテーブルについてください。我々は客側が要求した価格を基準に値引きを考えるので、最初の提示額が肝心です。価格ドットコムなどで事前に調べ、最安値から2割ほど安い値段を伝えるのがベスト。あまりにも低い希望額を提示する客は、買う気がないとみなしてそれなりの対応しかしない。コイツは本当に買いそうだな……と思わせるのが、2割安なのです。最安値から1割安くらいを提示されたら、買いのサインです」

 ただし、ダイソンやバルミューダなど、値段で勝負せずともネームバリューで売れていく商品の値下げは難しい。だが、ここに良品をお得に買うテクニックが隠されている。家電マーケティングガイドの伊森ちづる氏が言う。

「ダイソンには手が届かないが、似たパフォーマンスの商品を教えてほしいと相談するのも、ひとつの手です。好きなメーカーや機能を先方に伝えることで好みを察知し、それ相応の商品を紹介してくれることも珍しくはありません」

◆ECサイトは価格のみならず長期保証の有無もチェック

 また、1月に狙うべき家電もある。伊森氏が続ける。

「白物家電の多くは、毎年秋に新商品が発表されます。そのため、型落ちとなった商品は、在庫処分として年末に大きく値を下げる。しかし、そこでもまだ捌ききれずに1月まで残っている商品は、さらなる値下げが期待できます。型落ちと言ってもひとつ前のモデルなので、性能的に現行品と大きな差を感じないモノも少なくありません」

 なかでも商品数の多い冷蔵庫は売れ残っている可能性が高く、お得に買い替えるには絶好のタイミングなのだとか。また、参入メーカーの多い炊飯器やトースター、季節が切り替わる暖房商品なども交渉の余地があるらしい。

 インターネットの活用も、外すわけにはいかない。

「客足が落ち着く1月は、大手家電量販店でタイムセールが頻繁に実施されます。平日夕方の時間帯に開催されることが多く、詳細はFacebook、Twitter、LINEで流れてきます。こうした情報をこまめにチェックしていると、いい買い物ができます。また、ECサイトを利用する際は注意が必要です。いくら安くても、長期保証未対応のサイトも少なくありません。おすすめは断然量販店のECサイトです。条件にもよりますが、長期保証や取り付けはもちろん、買い替え家電の下取りをしてくれる場合もあり、最終的に値引き以上のお得になる場合もあります」(伊森氏)

 賢い買い方は、いくらでもある。買い物は情報戦ということをお忘れなく。〈取材・文/週刊SPA!編集部〉

【本間優一氏(仮名)】
家電量販店激戦区で、長年店頭に立ち続けるベテラン販売員。「今日買ってくれそうな客には、限界額を提示する」がモットー。

【伊森ちづる氏】
家電アドバイザー。家電・PCのコールセンターなどを経て家電流通専門誌編集記者に。「家電Biz」など多数の媒体で執筆。All Aboutガイド

※週刊SPA!1月16・23日合併号『[買うべき商品]と[買ってはいけない商品]2018』より