アンナチュラル、FINAL CUT、きみ棲み、トドメの接吻、99.9…2018年冬ドラマ注目主題歌は?

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 『カルテット』(TBS系/Doughnuts Hole「おとなの掟」)、『過保護のカホコ』(日本テレビ系/星野源「Family Song」)、『監獄のお姫さま』(TBS系/安室奈美恵「Showtime」)、『ひよっこ』(NHK総合/桑田佳祐「若い広場」)……2017年に放送された人気ドラマを振り返ると、作品を盛り上げる主題歌の存在の大きさを改めて感じる。こうした傾向は2018年も変わらないだろう。そこで本稿では、徐々にオンエアがスタートしている2018年1月期のドラマ主題歌を3つに分類して注目曲を考察したい。

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■“初”主題歌から“初”タッグ、再始動後“初”まで… 今期は『科捜研の女』(テレビ朝日系)主題歌を手掛けるシンガー・井上実優、月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)のオープニングテーマ「Goサインは1コイン」を担当する謎の新人音楽ユニット・カフェラテ噴水公園をはじめ、キャリア初のドラマタイアップとなるアーティストが多い。“女の子は誰だってお姫様になれる”というドラマのテーマに基づいて抜擢されたカフェラテ噴水公園は、伸びやかな歌声で作品の始まりを盛り上げていきそうだ。曲に合わせた振り付けもあるとのことで、チェックしておきたい。

 他にもBIGMAMAはメジャーデビュー曲となる「Strawberry Feels」でドラマ『賭ケグルイ』(TBS系)の主題歌、04 Limited Sazabysは乃木坂46・生駒里奈が出演するドラマ『オー・マイ・ジャンプ! 〜少年ジャンプが地球を救う〜』(テレビ東京系)のオープニングテーマを担当。さらに昨年DAOKOとの「打上花火」も話題になった米津玄師は、『アンナチュラル』(TBS系)に主題歌「Lemon」を書き下ろしている。“不自然な死”を解明する法医学ミステリーで、シリアスな雰囲気漂うドラマをどのように盛り上げるのか、放送を待ちたい。

 またこれまでも「しるし」「足音 〜Be Strong」「HANABI」などで多くのドラマを盛り上げてきたMr.Children。『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)に主題歌「here comes my love」を書き下ろすとのことだが、意外にも主演・深田恭子とのタッグは“初”だ。桜井和寿の「皆さんの背中を押すことができるように、この曲に心を込めて制作しました」というコメントを踏まえると、ドラマに登場する様々なカップルを応援するような、温かいメッセージソングになりそうだ。

 そして『ジャニーズカウントダウン 2017-2018』で活動再開を発表したばかりのKAT-TUNは、再始動後“初”の楽曲で『FINAL CUT』(フジテレビ系)主題歌を担当する。同ライブで一足先に披露された「Ask Yourself」は、<僕たちは現在(いま)をありのまま生きよう>とグループの現在地を示すかのような歌詞が印象的だった。力強いロックチューンは復讐劇を描くドラマとも相性抜群だろう。

■コラボレーションによる楽曲 もう一つ注目したいのはコラボレーション。コアなリスナーからも人気を誇るtofubeatsは、『電影少女〜VIDEO GIRL AI 2018〜』(テレビ東京系)主題歌を手掛けるほか、劇中音楽の監修も務める。劇伴にはパソコン音楽クラブ、in the blue shirt、ゆnovation、ドーナッツ 梶、本田たくと、Le Makeupらが参加。乃木坂46・西野七瀬のキュートな演技も話題になりそうだが、音楽シーンを盛り上げるアーティストたちによる劇伴にも注目だ。

 MAN WITH A MISSIONは「Freak It! feat.東京スカパラダイスオーケストラ」で『MASKMEN』(テレビ東京系)オープニングテーマを担当する。これまでもKen YokoyamaやMONGOL800、10-FEETなどとコラボを重ねてきたスカパラ。MAN WITH A MISSIONとのコラボでは、どんな化学反応を起こすのだろうか。

 『きみが心に棲みついた』(TBS系)の挿入歌には、MONDO GROSSO「偽りのシンパシー」が決定している。ゲストボーカルはドラマ放送時に明かされるとのことだが、アルバム『何度でも新しく生まれる』で満島ひかりや、乃木坂46・齋藤飛鳥をフィーチャリングしたことも記憶に新しく、主演の吉岡里帆をボーカルに迎えるのでは、とつい期待してしまう。誰を抜擢するのかはさておき、新たな魅力を引き出してくれることを楽しみにしたい。

 そして菅田将暉が歌唱する『トドメの接吻』(日本テレビ系)主題歌「さよならエレジー」は、兼ねてから交流のある石崎ひゅーいが作詞作曲を担当している。歌詞には<孤独>や<さよなら>といった言葉が並び、石崎の得意とする切実なラブソングに仕上がっている。菅田は謎のストリートミュージシャン役としてドラマにも出演。焦燥感あふれるギターサウンドに菅田のセクシーな歌声が乗せられ、謎の女にキスされて死んでしまった主人公がタイムリープする、というミステリアスな作品を盛り上げる。

■連続起用されたアーティストたち 遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研(寺島進はスケジュールの都合で“お休み”)主演の『バイプレイヤーズ』第二シリーズ『バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』(テレビ東京系)では、前作に引き続き10-FEETがオープニングテーマを担当する。「ヒトリセカイ」は熱い歌声や魂のこもった歌詞が、黒スーツで歩くバイプレイヤーズたちの映像とマッチし、作品を彩っていただけに、今作「Fin」へも期待が高まる。5人がスーツ姿で海から登場するオープニングカットには驚いたが、「激しさの中に美しさもあって、これから何が起きるんだろうというワクワクを感じさせてくれる、 オープニングにぴったりな曲」という遠藤の言葉を信じて待ちたい。

 また、松本潤主演の日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)の主題歌を担当するのは前シリーズに続き、嵐だ。前作の主題歌「Daylight」は難事件に挑む主人公の思いを歌ったような歌詞で、ドラマとリンクした楽曲だった。主演の松本が櫻井翔にラップ部分を直々に依頼したことも話題となったが、ピアノやストリングスを用いた爽快感ある楽曲だという今作「Find The Answer」でも“サクラップ”は聞けるのだろうか。

 この他にもBeverlyやE-girls、Hey! Say! JUMPなどが揃う今期のドラマ主題歌。前シーズンは『陸王』(TBS系)挿入歌としてLittle Glee Monsterによる「Jupiter」のカバーが流れるサプライズもあっただけに、今シーズンもそんな嬉しい驚きを期待してしまう。ドラマのストーリーを追うだけでなく、作品中に流れる音楽にも耳をすませて楽しみたい。(村上夏菜)