有村架純

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 安室奈美恵のリハーサル写真を本番と偽り、大チョンボが発覚した「第68回NHK紅白歌合戦」。NHKスタッフの出演者に対する“忖度”のあらわれとも言われるが、例年行われていた司会者面談の中止も、そのあらわれと言う声も――。

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「面談」という言葉がいかにもお堅いNHKらしい響きだが、毎年「紅白歌合戦」のステージでのリハーサルの合間に行われるのが、その年の司会者が出演者に対して行う“司会者面談”である。一体どういうものなのか、芸能記者に聞くと――。

「すでに出演者の歌も決定済みですし、台本も刷り上がっている。ですから、まあ司会者との意思疎通というか、コミュニケーションを密にするための毎年恒例の儀式と言っていいでしょうね。総合と紅組・白組それぞれの司会が揃って、出演者と話し合いの時間を持つんです。といっても人数も多いですから、1組あたり、5分から10分程度なので、元々見知った人とは雑談で終わることもあります。マスコミはこの面談を聞き取れる位置にはいないので、出演者の囲み会見では面談の内容が芸能欄の色を添えることになったりするので、我々としては重要な儀式なんですよ」

司会者がベテランの餌食に

 例えば、紅組の司会を中居正広(45)が務めた07年の紅白は、中居と倖田來未(35)の熱愛が報じられた時だった。そこで両者が顔を合わせる面談が注目されたのだが、2人とも無言を貫いた。そこに現れたのが、舞台セットを兼ねる巨大衣装で話題を振りまいていた小林幸子(64)である。面談では中居にドンペリをプレゼントしたとして、囲み会見で、こう話し始めたという。

有村架純

「“大好きな人と飲んで下さい”って手渡したら、“いや〜”って言ってニンマリした顔をしていましたよ」

 前出記者が語る。

「ホントに中居クンがそう言ったかなんて誰も分かりませんよ。でも、我々にとってはありがたいし、小林さんだって写真付きで記事になれば儲けものですからね。海千山千たちの“ザ・芸能界”を感じさせる、恐ろしいところでもあるんです」

 その面談が昨年(2017年)の紅白では行われず、必要があれば個別に行うという形になったのだ。

異例の面談中止

「大昔はどうだったか知りませんが、近年の紅白では異例のことでビックリしました。まあ、総合司会は“ウッチャン”こと内村光良(53)、白組司会は“ニノ”こと二宮和也(34)で、どちらも紅白は初めてですから、そんな余裕はなかったでしょうね。唯一の2年連続は、紅組司会の有村架純ですけど、まだ24歳。紅白の出演者はアイドルを除いたら、ほとんどが年上ですから、それを面談する立場というのは、プレッシャー以外の何物でもないでしょう。なにより今回の紅白には、キス写真が流出した元カレ、『Hey!Say!JUMP』の岡本圭人(24)が出場していた。面談でニアミスしたら彼女が動揺すると心配する声が出ていました。ですから面談中止はNHK側が有村に配慮したとも、有村側から要請したとも言われています」

 たしかに「週刊新潮」でも、“元カレとの紅白共演に心労「有村架純」病める「インスタ」”(17年12月14日号)、“破局した「ジャニーズ」タレントと「紅白共演」に心波立つ「有村架純」”(18年1月4日・11日号)で2度にわたって報じており、元カレと共演しなければならない有村が無事に司会を務められるのか“心配”していたほど。面談中止は彼女にとって、まさに“神風”だったのである。

 だからといって、有村にNHKの伝統を変えるほどの力があるのだろうか。

「そもそも朝ドラ出身女優が2年連続で司会を務めることも異例なんです。いまや有村はNHKの秘蔵っ子と言ってもいいのではないでしょうか」

 有村は昨年前期の朝ドラ「ひよっこ」で主演を務めた。だから、放送終了後の昨年の紅白で司会を務めることは順当である。むしろ、異例なのは一昨年の紅白での抜擢という。

「白組の司会はずっとジャニーズの持ち回りとなっていますが、紅組の司会を朝ドラ女優が務めるようになったのは、10年の松下奈緒(32)から。この年の前期に松下は『ゲゲゲの女房』で主演して、紅白にも起用されました」

 以降、歴代の朝ドラ女優と紅白紅組司会を見てみよう。

朝ドラ主演と紅白司会の法則

朝ドラ(いずれも東京で撮影される前期) 紅白司会
10年 「ゲゲゲの女房」主演:松下奈緒(32) → 松下

11年 「おひさま」主演:井上真央(31) → 井上

12年 「梅ちゃん先生」主演:堀北真希(29) → 堀北

13年 「あまちゃん」主演:のん(旧芸名「能年玲奈」)(24)  × 綾瀬はるか(32)

14年 「花子とアン」主演:吉高由里子(29) → 吉高

15年 「まれ」主演:土屋太鳳(22)     × 綾瀬はるか

16年 「とと姉ちゃん」主演:高畑充希(26) × 有村架純

17年 「ひよっこ」主演:有村架純      → 有村

「一昨年は確かに高畑充希の司会が有望視されていたんですが、結局、朝ドラ放送前の有村が司会をすることになったんです。これには年末から新年にかけて高畑がミュージカルのスケジュールが入っていたからと言われていますが、高畑が司会をするにはNHKの法則に合わなかったからでは、という声もあるんです」

今後も重用される有村架純

 NHKの法則とは?

「これまで紅白司会に選ばれた朝ドラ主演女優はいずれもオーディションなしで、NHKからお願いされてヒロインとなった女優ばかり。司会をしなかった、のん(能年)、土屋太鳳、高畑は、オーディションを経て勝ち取ったヒロインなんです。どちらかといえばオーディションを経た女優を応援したくなりますけど、彼女たちは特別出演やゲスト審査員ばかり。NHKは自分たちでお願いした女優は大事にしたいのでしょうかね。のんの年は、1月から大河『八重の桜』(13年)主演女優として、土屋の年は、翌年から大河ファンタジー『精霊の守り人』(16年)主演女優ということで、NHKに貢献度の高い綾瀬はるかが紅白の司会になりました。高畑の年にはまだ朝ドラ撮影中だった有村となったんです」

 ちなみに有村は、その前年15年の紅白にも、ヒット映画「ビリギャル」主演女優としてゲスト審査員に選ばれている。NHKはこの時からすでにツバをつけていたのだろう。

 2年連続で紅白の司会をこなし、オーディションなしで抜擢された朝ドラ「ひよっこ」の最高視聴率は24・4%とNHKへの貢献度大の架純ちゃんに「面談、キライ!」なんて言われたら、NHKだって放ってはおけない。

 大河ドラマ主演の日も近いかも。

週刊新潮WEB取材班

2018年1月11日 掲載