親から受験生へ、すぐできるセンター試験本番において100%の力を発揮するための方法を試験本番まで紹介していきます!今回は、口に入れるものを変えるだけで集中力を伸ばす方法です。
本連載では、脳の仕組みを活用した世界水準の集中力を磨く技術が網羅されている新刊『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる超集中術』から集中術のエッセンスを紹介していきます。

食べ物や飲み物を変えるだけで、集中力が変わる!

 私たちは、さまざまな食べ物を取っていますが、脳の栄養はブドウ糖です。

 血液中のブドウ糖の濃度を表す血糖値が低い状態では、脳に栄養が行き届かないため頭がぼーっとしてしまい、脳のパフォーマンスにも影響がでます。もちろん、集中力も例外ではありません。

 ですから、糖の原料である、ご飯や麺類、パンなどの炭水化物を食事で取ることはとても大切なのですが、気をつけなければならないこともあります。

 私も記憶競技の大会で何種目もこなしたあと、疲労で集中力が落ちているとき、一気に疲労を回復させるのにチョコレートをかじりますが、それは次の種目の競技時間が短いときに限定した緊急対策です。まさに、ここに重要なポイントがあります。

 脳のパフォーマンスを向上させたり、回復させたりする効果があれば、もっと頻繁にブドウ糖を補給したほうがいいと考えられるかもしれませんが、長い目で見るとそれがかえって脳のパフォーマンスを落とすことにつながるのです。

 そもそも、血糖値は急激に上がると、その後急降下するという性質を持っているからです。それでは、集中力も長続きしません。なので、私の場合、疲弊していて時間が短い競技のときにしか糖分を摂取しないのです。

 集中力を長続きさせるには、血糖値が徐々に上がっていって適度な高さをキープし、その後、徐々に減っていくというかたちが理想なのです。

 そのために、普段の食事でできることがあります。

 血糖値は食物繊維といっしょに取ると急上昇を抑えられるので、ご飯などを食べる前に野菜を食べるのです。

 また、食品はそれぞれGI値というものがあります。これは血糖値の上がりやすさを示した値です。同じ炭水化物でも白米より玄米、うどんよりそば、普通の小麦粉よりパスタに使われる「デュラムセモリナ粉」のほうがGI値が低いので、昼食時には低いほうを食べるようにすれば眠気防止対策にもなります。

 間食時にも甘いお菓子は避けるようにして、GI値が低いナッツなどを食べるようにすれば、適度に血糖値を保つことができます。

 集中力を保つためには、作業中の水分補給も大切です。

 脳は80%が水分でできているので、微妙な水分バランスで、脳のパフォーマンスに影響します。補給するのは、カフェイン、糖分などの影響を考えるとやはりお薦めは水です。水だけでも注意力や記憶力、メンタルにもいい効果があるという実験結果もあります。

 また、以前は話題にならなかったのですが、脳機能への効果から最近注目されている「ビタミンD」があります。

 ビタミンDの主な働きには、「免疫の働きを正常にする」「集中力、記憶力をアップさせる」などがあります。

 ビタミンDは食品で取る以外には日光を浴びることによって、紫外線の作用で皮膚でつくられますが、現代人は日光を浴びる量が減ってきているので、ビタミンDが慢性的に不足している人もいるようです。そんな人はサプリメントを利用するのもひとつの手です。