2018年の大発会の様子(写真:ロイター/アフロ)

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 2018年の東京株式市場は、日経平均株価が2日で900円以上上がるロケットスタートとなった。今後も堅調相場が続きそうだ。ただし、2年連続の大幅な上昇相場ではなく、基本的には高値圏の保ちあい相場となるだろう。

 3月までは、日経平均株価はこのまま2万3000〜2万4500円の高値圏の保ちあい相場が続きそうだ。4月の新年度入り相場以降、来期(19年3月期)の決算見通しが保守的ながらも増益基調の決算予想を背景に、日経平均株価は6月または7月近辺に高値で2万5500円程度を付けると想定している。その後は、材料出尽くしとアメリカ中間選挙への懸念などから夏枯れ相場となり、9月に向けて下落し、2万1500〜2万2000円程度の安値を付けると考えている。

 その後は、年末にかけてゆるやかなリバウンド相場となりそうだ。全体としては、一般的な値動きを想定している。

 18年の株式市場の買い材料としては、世界的な好景気の継続と国内企業の好調な企業業績、賃上げ拡大による個人消費の堅調などとなる。逆に売り材料・リスク要因としては、最大は北朝鮮をはじめとする地政学的リスク。中東方面でも何か悪材料が出る可能性がある。また、アメリカの中間選挙も大きな懸念材料となる。

 17年は外国人投資家が相場のけん引役だったため、大型株主導の上昇相場となったが、18年は個人投資家が活躍する相場展開になりそうだ。昨年9月以降の上昇相場では、個人投資家はまったく上昇相場に乗れず、やれやれの手仕舞い売りで対応してしまった。

 しかし、日本銀行のゼロ金利政策は継続しており、株を売却した待機資金が徐々に株式市場に戻ってきそうだ。この場合、東証マザーズなど新興市場の成長銘柄への投資が報われる年になりそうだ。

 私は、昨年のべ323社の上場企業経営者とのワンオンワンミーティングを行い、数多くの成長企業を個人投資家に紹介してきた。今回、18年に飛躍が期待できそうな5銘柄を注目ポイントとともに紹介する。

●2018年、注目の株式銘柄5本はこれだ!

【グレイステクノロジー (6541)東証マザーズ 1月5日終値8260円】

 メガネ型のウェアラブル端末を活用したAI(人工知能マニュアル)が日本の製造業を大きく変化させそうだ。生産性を飛躍的に向上させ、人手不足対策としても注目されそう。17年のテンバーガー(株価10倍)銘柄は18年も株価倍増程度が期待できる。

【任天堂 (7974)東証1部 1月5日終値4万2610円】

 16年の「ポケモンGO」の世界的大ヒットから、大きく相場環境が変化した。16年、17年ともに大活躍した。ニンテンドースイッチの好調が続き、さまざまなスマホゲームの提供などもあり、18年も引き続き活躍が期待できる。上場来高値更新を視野に、上げ相場の最終局面になりそうだ。上昇相場の最終局面が、もっともおいしいところになると考える。ただし、投資単位が大きく売り場の判断は難しく、相場上級者向けの銘柄だ。

【サダマツ (2736)東証ジャスダック 1月5日終値287円】

 宝飾品の製造および小売りチェーン。ダイヤモンドの中に星が浮かび上がるカットの「Wish upon a star」がインスタ映えすることから、若い女性を中心に大人気となっている。

 銀座の複合商業施設「GINZA SIX」の対面に大型の路面店を出店。銀座店の売れ行きが好調なことから、今まで出店していた百貨店やショッピングセンターでの売り場拡大が相次いでいる。効率の悪い小型店舗を中心に退店しており、店舗が減少しているにもかかわらず既存店売上高は好調を続けている。

 今年3月、ブランド名に合わせて社名をフェスタリアホールディングスに変更する。1:10の株式併合を行い、売買単位を100株に引き下げ予定となっている。社名・株価が大きく変わることになり、18年は飛躍の年となりそうだ。

【やまみ (2820)東証ジャスダック 1月5日終値2220円】

 広島県三原市に本社がある豆腐の製造・販売会社。同業他社を圧倒する設備投資により、大量生産で製造コストを大幅に引き下げ、低価格戦略で同業他社のシェアを奪っている。

 中国地方では同業他社を駆逐し、シェアトップ企業となっている。しかし、売上高経常利益率は9.6%と高く、食品企業としては高収益企業だ。関西への進出も成功し、シェアが急上昇、利益率も中国地方での水準に近付いている。

 今後は全国制覇に向けて、まずは関東への進出が期待できそうだ。全国展開しているコンビニエンスストアのおでんの厚揚げや、大手外食企業向けの業務用にも注力している。豆腐業界は約6000億円の巨大マーケットであり、今後も大きな成長が期待できそうだ。

【燦キャピタルマネージメント (2134)東証ジャスダック 1月5日終値78円】

 過去は不動産投資中心の投資会社で、リーマン・ショック以降に大阪万博跡地の再開発失敗で大きな痛手を受け、経営悪化してしまった。現在、継続疑義注記がついており、経営再建中だ。

 今年度は黒字化が視野に入っており、黒字化できれば決算発表後に疑義注記が外れ、銀行融資が再開する見通しだ。銀行融資復活で投資の拡大ができれば、黒字が定着し、本来の事業投資拡大も可能で、株価にも好影響が期待できそうだ。
(文=藤本誠之/投資アナリスト)