■3カ月連続で前年割れ

 日本ケンタッキーフライドチキンホールディングスは9日、2017年12月次の直営既存店および全店前年比実績を発表した。

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 直営既存店の売上高は前年同月比98.7%、客数は95.3%、客単価は103.6%。全店の売上高は前年同月比で99.1%だった。10月以降、3カ月連続で既存店、全店ともに昨年を下回ったことになる。

■クリスマス3日間の売上は過去最高を記録

 同社は昨年12月26日にクリスマスの実績(速報値)を発表している。これによると、昨年12月23日〜25日の売上は60億円だった。これは前年同時期と比較して101.4%となり、過去最高の売上だったとのこと。好調だった要因として、早めの予約受付開始や竹内まりやさんのイメージソングによるコマーシャルとともに、「チキンの専門店」としての品質の高さに触れている。

■客数のブレが売上に影響

 つまり見方を変えれば、クリスマス3日間以外の12月は不調だったことになる。

 2017年度の月次推移を振り返ると、客単価は継続して前年を上回っている一方、客数のブレが目立つ。結果として、客数の多かった4月(既存店売上高:102.6%、全店売上高:104.3%、以下同じ)、6月(106.9%、108.2%)、9月(106.6%、106.5%)は、売上が前年を上回ったものの、客数が落ち込んだ他の月は前年を下回っている。

■値上げやセットメニューの改変が原因か

 ケンタッキーで度々話題になるのが、近年行われている値上げやセットメニューの改変だ。昨年6月には、毎月28日に販売している「とりの日パック」メニューをリニューアルした。それまでは1,000円で、オリジナルチキン4ピース(執筆時の価格で税込980円、以下同じ)とカーネルクリスピー3ピース(660円)の組み合わせが、オリジナルチキン4ピースとナゲット5個(400円)となった。以前はオリジナルチキン4ピースとカーネルクリスピー4ピースの頃もあっただけに、お得感が大きく減っているのが分かるだろう。

 改めて振り返ると、昨年9月には創業者であるカーネル・サンダースの誕生月を記念した「30%OFFパック」と「30%OFFバーレル」を発売している。「30%OFF」程のお得感はないものの、4月20日に「わくわくパック」、5月31日に「いいとこどりパック」を売り出していた。

 こうしたお買い得なセットメニューがある時だけ、それを目当てにした客が戻っているとも考えられそうだ。通期の既存店売上は98.9%、全店売上は99.1%と、わずかながら昨年を下回っている。客数を回復するか、客数減少を補うような客単価アップの方策はあるのだろうか。