箱根に変化の波…「ホテル小涌園」58年の歴史に幕

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 有名ホテルが10日で営業終了です。長い歴史に終止符を打つ「箱根ホテル小涌園」。背景に、押し寄せる変化の波がありました。

 10日に59年の歴史に幕を下ろした箱根ホテル小涌園。ホテルのロビーにはその歴史を写した写真が並び、最後の宿泊客にはキータックがプレゼントされた。

 最後の宿泊客:「本館からですから、20年、30年くらいになるかな」

 2001年にはワイン風呂など、ユニークな風呂で注目を集める「小涌園ユネッサン」がオープンし、1959年に誕生した箱根ホテル小涌園とともに多くの団体客やファミリー層を受け入れてきた。ホテルは閉館するが、小涌園ユネッサンはこれからも営業を継続する。

 小涌園に30年以上勤務・東山エミさん:「感慨深いもの、寂しくもありますけど、どんどん変わってきているなと期待も膨らんでいる状態」

 こうした閉館は他にも。9日、「パレスホテル箱根」が57年の歴史に幕を閉じ、1878年に開業した「富士屋ホテル」は4月からの休館を予定。理由は建物などの老朽化だが、実は人気の箱根に変化の波が押し寄せている。

 ホテル小涌園、総支配人・松田隆則さん:「今まで団体客を中心に集客してきた箱根ホテル小涌園の使命が終了したという認識」

 社員旅行などの団体客は減少し、代わりに増えたのがプライベートな空間や時間を好む個人客だという。こうしたことを受けてか、今、箱根全体が高級化路線に舵を切っている。2016年にオープンした「ザ・ひらまつホテルズ&リゾーツ仙石原」。去年11月には「金谷リゾート箱根」がオープン。最高級の部屋は1泊2食付きで一人11万円からだ。箱根ホテル小涌園を運営する藤田観光もその一つだ。去年の4月に「箱根小涌園天悠」をオープンした。

 ホテル小涌園、総支配人・松田隆則さん:「これからまた、箱根小涌園の再開発に向けて準備をしてく。これからも小涌園は進化をし続けて参りたい」