カヌー選手の鈴木康大選手がライバルの小松正治選手の飲み物に筋肉増強の効果がある「メタンジエノン」の錠剤を混入した事件は、競技会などでのセキュリティーの難しさを浮き彫りにした。

元スピードスケート選手で5回のオリンピック出場経験を持つ岡崎朋美さんは「ボトルを腰にぶら下げるわけにはいかかず、かといって、ずっと見ているわけにもいかないですしねえ」と話す。

マラソンの給水は大丈夫か

福岡マラソンで歴代5位の記録を持つ大迫傑選手も「マラソンの給水は一度事務局に預けるので、怖いですよ。セキュリティーの重要性が増すでしょうね」

JADAのアスリート委員で競泳元日本代表の松田丈志氏は「海外の競技では、自分がフタを開けたもの以外は飲まないなどの気を配りますが、国内ではチームメートがそうした企てをするとは考えないし、気を付けないですね。一人ひとりがモラルを上げていくしかない」という。

カヌー連盟は今後は「ドリンク保管所」を設置するというが、競技種目によっては一緒に強化合宿したりするので対策は難しそうだ。