『ベロニカとの記憶』ジム・ブロードベント、自身が演じた役柄との共通点を語る

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 1月20日公開の映画『ベロニカとの記憶』で主人公トニーを演じている、ジム・ブロードベントのインタビューが公開された。

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 本作は、2011年英国ブッカー賞に輝いた小説『終わりの感覚』を、『めぐり逢わせのお弁当』のリテーシュ・バトラ監督が映画化したミステリー。見知らぬ弁護士から40年前に別れた恋人ベロニカの母親から手紙を受け取った、ひとりきりで静かな引退生活を送る60歳過ぎのトニーが、思いもよらない奇妙な遺品から、長い間忘れていた青春時代の記憶、若くして自殺した親友、初恋の真実を紐といていく模様を描く。

 『アイリス』『ムーラン・ルージュ』などの作品で知られるブロードベントは、本作で、妻と離婚し、独りで隠居生活を送っている主人公トニー・ウェブスターを演じている。自分の主観と他者が見る客観にはズレがあるというテーマに惹かれたというブロードベント。「僕は普段から『この作品を観客として観ていたら面白いと思うか?』を自分に問いただすことにしています。そうすると判断するのが楽だからです。言い方を変えれば、僕はいい脚本を求めています。『ベロニカとの記憶』は素晴らしいです。原作も読んでいて楽しかったので、出演依頼を受けました」と出演の決め手を明かす。

 自身が演じたトニーについて、ブロードベントは「トニーと僕はほぼ同じくらいの年齢です。また、生い立ちが似ています。彼は男子校に通い、知ったかぶりの少年たちと仲良しでした。僕も彼みたいな少年を知っていますし、僕自身も少年と大人の彼に似ている部分はあります。彼の多面的で複雑な性格が気に入っていて、演じるのが楽しかったです」と自身との共通点を語る。また、「彼は欠点が多いですが、人間らしいです。ひどく不親切なときがありますが、そうするつもりはないのです。優しくなろうとしますが、配慮に欠けるところがあるので、馬鹿げたことをして、勘違いされてしまいます。彼には同情しますね」と、トニーのことが好きだともコメント。

 メガホンを取ったバトラ監督については、「彼はイギリス映画界とイギリス文化をよく知っています。彼が生まれ育ったインドはイギリスの植民地だったこともあり、イギリスの影響を受けている国ですので関係性はあります。撮影していたときには彼はイギリス文化を理解していないとは思いませんでした。むしろ、すごく理解していたと思いました」と話し、インド生まれの彼がイギリスを舞台にした物語に与えた影響を語った。(リアルサウンド編集部)