平昌冬季オリンピックへの北朝鮮選手の参加のほかにも、南北閣僚協議では「軍事的緊張状態の緩和」「南北問題は韓国と北朝鮮で解決する」などが合意されたが、北朝鮮の政治・外交に詳しい小此木政夫・慶応大名誉教授はこう分析した。

「南北問題のなかに核・ミサイルは含まれていません。これは南北問題でなく、米朝の問題というのが北朝鮮のスタンスだからです。今回は平昌五輪が中心で、微妙になってくるのはその先になるでしょう。
金正恩委員長は新年からこれまでの対決路線を対話路線に転換しましたが、これは『先南後米政策』で、まず南(韓国)を取り込んで、それを土台にアメリカとの交渉に持ち込みたいと考えているんです。現在の緊張状態を回避して、アメリカの軍事行動を止めなければいけない点では北と南は一致していますから」

韓国・文在寅大統領の皮算用

司会の加藤浩次「その間に北朝鮮の核やミサイルの能力が完成してしまう。韓国の文在寅大統領は北朝鮮が核を持ってもいいと思っているのですか」

小此木教授は「最終目標は核の廃棄です。米韓軍事演習を止めて、北朝鮮の核開発も同時に凍結する。ただ、そこは米朝の問題になってくる。(韓国は)米朝が交渉せざるを得ない状況を作りたいと考えているのではないでしょうか」