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もくじ

どんなクルマ?
ー 1.0ℓNA 最安価モデルくわわる

どんな感じ?
ー パワー不足が露呈 中速に向く

「買い」か?
ー 価格優先 性能を気にしなければ

スペック
ー 日産マイクラ1.0 71PSのスペック

どんなクルマ?

1.0ℓNA 最安価モデルくわわる

自動車メーカーがボトムレンジのモデルを海外で先行発売することはあまりないが、日産マイクラがその栄に浴したのはまだ記憶に新しい。

今回のクルマのエンジンは、71psを発生する新型の1.0ℓガソリン・エンジンだ。既存の0.9ℓガソリンと1.5ℓディーゼルエンジン(ともに90ps)への追加となるが、自動車産業のトレンドに抗して、コスト削減のためターボチャージャーは省かれている。

これはマイクラにとって重要なモデル追加だ。競争し烈なスーパーミニ・セグメントにおいては、どんな些細なことでも重要である。

ターボエンジンの代わりに自然吸気エンジンを選択することで、価格は1000ポンド弱(15万円)さがる。このレベルのクルマではかなりの金額である。

低価格モデルを発売することは、マイクラの抱える重要な問題への回答でもある。今までは、フォード・フィエスタとわれわれのクラス・リーダーであるセアト・イビザよりも最低価格が高かったのだ。

スタート価格が1万1995ポンド(184万円)であるこの新モデルは、これらライバル車の最もシンプルなモデルよりも安いだけでなく、このクラスで最も安いクルマだと日産は主張している。

どんな感じ?

パワー不足が露呈 中速に向く

われわれは第5世代のマイクラを気に入っており、ロードテストを行った際には、その活力あるデザイン、とてもバランスの取れたドライビング・ダイナミクス、そしてレベルの高い装備品を称賛した。

ただし試乗車はターボ・エンジンだった。悲しいかな、パフォーマンスが最高というわけではなかった。そして、同じことが今回の試乗車にも当てはまる。

自然吸気エンジンの場合、1ℓの排気量では小さすぎてまったくの力不足だ。ハイウェイの快適走行に欠かせない力強さもなく(風の抵抗にも早々にお手上げだ)、市街地では発進時のトルクが足りない。

この1ℓのマイクラは、邪魔されずに中くらいのスピードで定速走行するのに適したクルマだということになる。

そのような状況ではエンジンは洗練されており、運転スタイルを慣性走行モードに切り替えればそこそこ力強くもある。5速のマニュアル・ギアボックスはシフトも軽く、タッチも明確なので、最大トルクを発生する3500rpm付近にエンジンをキープすることは簡単である。

しかし、ピークパワーはなんと6300rpmで発生する。このエンジンをそんなに回すことはスムーズでもないし意味もない。追い越しをする場合には、このことをしっかりと頭に入れて、周囲の交通状況に十分な注意を払い、前もって周到に準備をする必要がある。

「買い」か?

価格優先 性能を気にしなければ

もし、0.9ℓのガソリン・エンジン(ターボ付き)の価格が気にならないのでなければ、そちらのほうがいい。運転してもずっと快適だし、小排気量の自然吸気エンジンを無駄と知りながらぶん回す際のフラストレーションも和らぐというものだ。

しかし、このマイクラのパワフル版は1万3915ポンド(213万円)。そうすると、手強いセアト・イビザやフォード・フィエスタと真っ向勝負することになる。

その点、この1ℓ版ならば大丈夫。つまり、あなたの運転が高性能をあまり必要としないなら、このエントリーレベルのマイクラは格好の選択肢となり得る。

日産マイクラ1.0 71PSのスペック

■価格 1万4145ポンド(216万円) 
■全長×全幅×全高 - 
■最高速度 158km/h 
■0-100km/h加速 16.4秒 
■燃費 21.7km/ℓ 
■CO2排出量 103g/km 
■乾燥重量 1037kg 
■パワートレイン 直列3気筒998cc 
■使用燃料 ガソリン 
■最高出力 71ps/6300rpm 
■最大トルク 9.7kg-m/3500rpm 
■ギアボックス 5速マニュアル