ジュン氏のトレードルーム。瞬時の動きを見逃がさないよう複数のモニターで監視。平日の午前中はここからニコ生配信もしている

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 お笑い界ににゃんこスターが颯爽と現れたように、FX界にもニュースターたちが続々と登場。この難しい乱高下相場も勝ち抜く彼らの常勝テクニックを学べ!

◆人気の億超えニコ生主は、リバウンド狙いの邪道な逆張りスキャル

「FXを始めたのは20歳そこそこのとき。リーマン・ショックの直前でした」

 そう振り返るのは専業トレーダーのジュン氏だ。今や億超えを果たし、ニコ生で人気のトレーダーにも苦難の時代はあった。

「当時はまだスプレッドが3銭とか開いていた時期。短期トレードはやりにくかったですが、いろんなやり方を試しました。ところがうまくいかない。当時は仕事もうまくいかず極貧生活でしたから、このままでは生活がヤバイなと。本当にびっくりするくらい負けてばかりでしたから。50%の確率で負けていたら、FXをやめたと思いますが、僕は100%に近い確率で負けていた。でも、そこで発想の転換をしたんです。100%負けるということは『負け方』があるということ。逆に考えれば『勝ち方』もあるはずだと」

 こうやって視点を転換させた「逆転の発想」はジュン氏の大きな特徴。研究したのもFXの手法ではなかった。

「それから研究したのは手法的なことではなく、相手の心理状態であったり、メンタルであったりギャンブル的な発想です。読む本も投資心理学的なものばかりでした。FXの教科書に書いてあるようなことをやっていても思考停止になるだけですよね。例えば『エントリーしたらOCO注文を入れましょう』と書いてある本がありました。でも、実際にはエントリー後の選択肢は損切りと利益確定だけではない。激しく動く相場においてさまざまな選択肢から考えながら、自分なりのトレードルールを探さないといけないのに機械的にOCO注文を入れるだけでは、成長しないですよね」

 そうして考えた当時のジュン氏のルールの一つはナンピン。教科書的にはNGとされる買い下がりだ。

「含み損のポジションを助けるためのナンピンではありません。チャンスを待ちきれずにエントリーしてしまったとき、次にやってくる本当のチャンスでエントリーするためのナンピンです。当時は2回目のエントリーで全力となるように取引量を調整していました」

 確かに、行けると思ってエントリーしても「早すぎた!」と後悔することは多い。しばらくしたらイメージ通りの動きになったのに資金が足りず、指をくわえて待つしかない……。そんな経験に心当たりのある人は多いだろう。

「そうやって研究しているうちに、だんだんと勝てるようになってきた。月300万円、500万円と勝てる月もありました。そして、仕事を辞めてFX1本になったのは’14年です」

 ジュン氏が億へと達したのは’16年2月。FXを諦めずに続けること9年目のことだった。

「『時間』を意識しながらのスキャルピングが特に有効な時期というのがあって、朝9時の日本株オープンと15時のクローズ、銀行の仲値が決まる9時55分、中国人民銀行が人民元の基準値を発表する10時15分などは、為替市場が動きやすいとして投資家が警戒する時間なんです」

 こうした時間帯にどんな値動きをするのか、毎日市場を観察してクセを把握していった。

「毎日、為替市場を見ていると『昨日もこの時間に動いたな』と決まった時間に特徴的な動きをすることがあります。『18時ちょうど』のようなピッタリの時間にもクセが出ることもある。そうした時間の節目、通貨のクセを知っていると、トレードのチャンスが広がりますね」

《時間帯のクセを狙う》
9:00 日本株市場オープン
9:55 仲値
10:15 人民元
15:00 日本株クローズ
16:00 欧州早出組
株式市場のオープンや欧州勢の参入、それに「19時ちょうど」などキリのいい時間には特徴的な値動きをすることがある