8日、韓国版「忠犬ハチ公」とも言われている「オ樹犬」の復元事業が物議を醸している。韓国メディアが伝えた。資料写真。

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2018年1月8日、韓国版「忠犬ハチ公」とも言われている「オ樹犬(オスゲ)」の復元事業が物議を醸している。韓国・MBCが伝えた。

「オ樹犬」とは高麗時代の詩人・崔滋の「補閑集」に登場する犬で、眠っている主人を山火事から救うため犠牲になったとされている。その忠犬ぶりから「韓国のハチ公」とも言われている。韓国の全羅北道任実郡と保存会は1999年から、血統復元事業を通じてオ樹犬の復元を進めてきた。しかし、復元されたオ樹犬の容姿に対し疑問の声が続出しているという。

復元されたオ樹犬は金色に輝くふさふさの毛、太くて長い尻尾、垂れ下がった耳、黄金色の目が特徴的。しかし、この容姿は任実郡が97年に「コンピューターグラフィックで再現した」として銅像まで建てたオ樹犬と全く異なるという。考証を行ったものの、容姿について記録された文献がなく、実際の姿を確認する方法がなかったのだ。任実郡と保存会は古代の北東アジアにいた犬の血液などを基にオ樹犬の原種を「チベット原産のチベタン・マスティフに類似する」と推測。その後、チベタン・マスティフの育種改良を重ねて原形に近いオ樹犬を復元したと説明した。これまでの復元事業には約20億ウォン(約2億円)が使われ、2023年までにさらに約10億ウォン(約1億円)が投入される予定だという。

「推測」で復元されたことについて、韓国内では「これが任実郡の犬として定着したとして、何の意味があるのか」などの声が上がっている。一方、任実郡は復元したオ樹犬をテーマにした公園を造り、早ければ今年中に一般への販売も開始する計画だという。

この報道に、韓国のネットユーザーからも「何の意味がある?」「実際の姿も知らず、なぜ復元したと言える?」「復元する目的は?」と疑問を呈する声や、「税金を使わないで」「だまされた気分」と批判する声、「復元するより、今いる韓国の犬種を守るべき」「そのお金で恵まれない子どもたちを救ってほしい」「いっそのことワニを使って恐竜を復元してくれ」などと訴える声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)