ボーイングとの交渉に動くとすれば、航空業界に顔が広い大宮英明・三菱重工会長がキーマンになるとみられる Photo by Yuriko Nakao/gettyimages

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 三菱重工業の傘下で国産初のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の開発を行う三菱航空機の関係者が恐れていた事態が、現実のものとなりつつある。

 2017年12月21日、米ボーイングと、MRJのライバルであるリージョナル機大手のブラジル・エンブラエルとの提携交渉が明らかになった。かねて、ボーイングは水面下でエンブラエルとの提携に動いていたとされる。特に「3〜4年前は、ボーイングの経営幹部がエンブラエルに足しげく通っており、三菱重工側は警戒を強めていた」(三菱重工関係者)。

 その後、ボーイングの“エンブラエル詣で”は減っていったというが、新たな火種が別方向で生じてしまった。17年10月に、ボーイングと世界市場を二分する欧州エアバスが、エンブラエルに並ぶリージョナル機大手のカナダ・ボンバルディアの新型小型機「Cシリーズ」の事業会社に50%強出資することを決定したのだ。

 短距離を頻繁に行き来できるリージョナル機は、世界的に需要が高まっている。だが、ボーイングやエアバスが得意とするのはこれより大きい150席以上の航空機。リージョナル機メーカーと組めば、小型から大型の機体まで顧客にまとめて売り込めるため、メリットは大きい。「ボーイングがエンブラエルと再接近するかもしれない──」。エアバスの決定を受けて高まっていた三菱重工の懸念は、案の定、現実化してしまった。

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