『アンナチュラル』現場のブームは“実日子ヨガ”!? 窪田正孝「伝授していただきました」

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 本日1月9日、TBS新金曜ドラマ『アンナチュラル』の制作発表会見が都内にて行われ、主演の石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、松重豊、脚本の野木亜紀子、演出の塚原あゆ子が登壇した。

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 『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』で話題を呼んだ脚本家・野木がTBSドラマ初主演となる石原とタッグを組んだ同ドラマは、“不自然死究明研究所(通称・UDIラボ)”で働く死因究明のスペシャリストたちが、不自然死の謎を解いていく模様を描いた、1話完結の法医学ミステリー。

 まず最初に登壇したのは脚本を手がけた野木と演出の塚原。本作で苦労した点を聞かれた野木は「オリジナルだろうが原作だろうが、連ドラはいつだって苦労の連続で、あまり差はないのですが、今回は“法医学ミステリー”というジャンル。わからないことだらけだったので大変でした」と告白。「法医学もののドラマは定期的に作られていますが、それらとは一新したドラマを作ろうと、監督ともプロデューサーとも話して目指しました。法医学としても、今まで語られていなかった隙間の面白さが見つかったので、新しい気持ちで観ていただけるのでは」とその自信を語る。

 一方、演出を担当した塚原は、「毎回、台本に驚くべき事件が続々書かれてまいりますので、キャスト・スタッフ一同それに一緒に挑んでいくかたちで撮影しています。家族というよりは戦友のような気持ちで一丸となって取り組んでいます」と現場の雰囲気を明かした。

 2人の挨拶のあと、拍手によって迎えられた石原、井浦、窪田、市川、松重の5人。死因究明のスペシャリストである解剖医の主人公・三澄ミコトを演じた石原は、「1話を作るのにすごい時間をかけました。連ドラの場合、第1話には初々しさがあるものですが、今回はバラバラに撮っていたこともあり、キャラクターが定まった状態で1話に入ることでできました。自分の中でも恥ずかしくない、客観的に観られる1話ができあがりました」と自信を覗かせる。

 そんな石原のコメントを受け、「僕も初々しくやりたかったんですけど、なんせ態度が悪い(キャラクターな)のでまったくそんな雰囲気がない中やっていました」と話す法医解剖医・中堂系役の井浦。「撮影現場は共演者・スタッフみんな一丸となって、風通しのいい、仲のいい空気の中、いい組をみんなで作っています。一つひとつのシーンに監督がかける思い、役者それぞれの掛け合いの中から生まれるものがあって、ドラマづくりの底力を僕自身も見させてもらいました」と力強く語り、記録員・久部六郎を演じた窪田も「作品を作る一人ひとりが職人となって自分の任務を全うして出来上がった作品。テンポも速くてすごくインパクトのある、幕開けにふさわしい第1話になっている」と緊張した様子を見せながらコメント。

 1話で印象に残っていることについて聞かれた井浦は、石原演じるミコトが食べ物を黙々と食べるシーンを挙げ、「ドラマ全体のテーマでもある“生きる”ということを表していて、いたく感動してしまった。さとみさんの食べ方も素晴らしい。リアルに生きるということが食べ方から伝わってくる」と絶賛。そんな石原は「最初のシーン、納豆巻きから天丼に変わりましたから。朝イチの撮影だったんですけど、大口開けるシーンがいいとなって。最後のシーンも(食べるシーンが)増えました」と撮影時のエピソードを明かした。

 松重はそんな共演者の話を聞きながら、「言っちゃいけないことが山ほどあるのにみんなよく喋るなと感心している」と話し、ふたたび会場の笑いを誘う。そんな松重は会見の前日に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を鑑賞し、帰宅してから本作の第1話を観たことを明かし、「本当にいろんな伏線が張り巡らされていて、『スター・ウォーズ』より面白いなと思った。エピソード9は野木さんに脚本を、塚原さんに監督を、新井さんにプロデュースをしていただければますます面白くなるんじゃないかと。僕なんかはどこかの惑星で働かせていただいて。全然『アンナチュラル』と違う話ですけど」と、登壇者一同も大爆笑のコメント。そんな松重の話を受けた野木は「全国の『スター・ウォーズ』ファンに殺されるんじゃないかと(笑)」と受け答えた。

 また、主演を務めた石原について、野木は「とても素晴らしく良かったです。最近は女の子っぽい役が多かったですが、実際はかなり砕けたところがある方。そういうところをもっと魅力的に見せられるんじゃないかと思った。石原さんには私が書いたミコトというキャラクターをさらに強固にしていただいている」と絶賛。そんな野木の言葉に対して、石原は感謝の言葉を述べつつも、「初めての本読みの時、クールにやったら『違います』と言われて(笑)。『石原さんのママでいいです』と言われて、私ってなんなんだろうと思いながら、作らなくていいんだなと。自分のニュートラルでフラットな部分を大切にしてやらせていただきました」と役作りについてのエピソードを披露した。

 窪田と市川が顔を合わせて笑い合うなど、終始穏やかな雰囲気で進む制作発表会見。『チームのムードメイカーは?」という質問を投げかけられた石原は、そっぽを向く市川に視線を向ける。登壇者が笑顔を見せるなか、石原は「空気を一番ガラッと変えてくれるのが実日子さん。いるのといないのとでは大きく違う、存在感のある方。実日子さんのテンションで現場の空気が変わると言っても過言ではないくらい。実日子さんがヨガを始めるとみんながやる。UDIチームはみんな“実日子ヨガ”をやっていました」と答える。石原から「ずっとハマってたよね?」と問いかけられた窪田も「伝授していただきました」と回答。さらに、登壇者をはじめ、他の出演者やゲスト出演者もみんな会話が好きだと明かす石原。「そうですよね、所長?」と石原に振られた松重は、「うるさいんだよ本当に(笑)。監督の話聞いてないからね」と撮影現場同様の仲むつまじい様子を壇上でも見せていた。(取材・文=宮川翔/写真=阿部桜子)