2015年10月の離散家族再会行事の様子(資料写真)=(聯合ニュース)

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【板門店聯合ニュース】韓国と北朝鮮は9日、南北軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で高官級会談を行い、韓国側は朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会行事を旧正月(今年は2月16日)に合わせて開催することを提案、これを話し合うための赤十字会談開催を持ち掛けた。これに対し、北朝鮮首席代表として出席した対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長は「北南(南北)の問題を対話と交渉で解決していきたい」などと述べただけで、具体的な返答をしなかったとされる。

 旧正月に合わせた再会が行われれば2015年10月以来、2年4カ月ぶりとなる。特に、今年の旧正月は韓国で2月9〜25日に開催される平昌冬季五輪の期間中となるため、北朝鮮の五輪参加に加え離散家族の再会が実現すれば意味は特に大きい。

 北朝鮮は、中国にある北朝鮮レストランから16年に集団で脱出して韓国入りした北朝鮮女性従業員らを引き渡さない限り、離散家族の再会はないと主張してきた。だが、北朝鮮の平昌五輪参加を機に南北関係が急速に修復に向かえば、北朝鮮は女性従業員の送還に必ずしも固執しないとの見方もある。

 韓国政府は離散家族の再会について、人道的見地から必ず解決すべき最優先課題との立場を取ってきた。韓国で離散家族との面会申請者は13万人を超えるが、15年10月まで20回あった再会行事では4185件の面会が行われただけだ。申請者の高齢化も進んでいる。