バレエ「アンナ・カレーニナ」(文化体育観光部提供)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】開幕が1カ月後に迫った平昌冬季五輪は、世界の平和と和合を目指すスポーツの祭典、そして世界の人々が共に楽しめる文化の祝祭として開催される。

 30年前の1988年のソウル五輪が戦争、分断という痛みを乗り越えて成し遂げた経済発展を誇示したとすれば、今回の五輪は国際舞台の主役にのし上がった韓国の現在の姿と未来の可能性を世界に広く伝える場になると期待される。

 韓国政府と開催自治体の江原道、大会組織委員会は、世界の人々を感動させ、楽しませる、もう一つの五輪ともいえる「文化五輪」を成功裏に開催するため、最後の準備にいそしんでいる。

◇世界の耳目を集める開・閉会式

 平昌五輪が持つ意味と象徴性を集約的に表現するのが、大会の始まりと終わりを告げる開・閉会式だ。江原道・平昌で2月9日に開催される開会式は「ピース・イン・モーション(Peace in Motion)」をテーマに、世界の人々と一緒に行動で平和を築いていくというメッセージを投げ掛ける。北朝鮮の参加が現実味を帯びていることから、世界に残る最後の分断国で開かれる平昌五輪の「平和五輪」としての象徴性は一層際立ちそうだ。

 閉会式では「ネクスト・ウエーブ(Next Wave)」をスローガンに、第4次産業革命がもたらす新たな未来と、その未来をリードしていく韓国のイメージを形象化する。

 開・閉会式は開催国の文化パワーを誇示する大規模な集団劇の形態を帯びることが多いが、今大会の開・閉会式は小規模ながらも繊細かつ緻密なひとまとまりの公演の形を取る予定だ。予算は、低コストながら大きな感動をもたらした2016年リオデジャネイロ五輪と同水準の600億ウォン(約63億円)で、他の大会の3分の1ほどだ。

 開・閉会式の企画と演出を手掛ける宋承桓(ソン・スンファン)総監督は、韓国の伝統を生かしながらもK―POPやメディアアート、現代舞踊(コンテンポラリーダンスなど)、パントマイム、デジタルパフォーマンスなど現代的な文化資産を用い、世界の人々が共感できる洗練されたグローバルなショーを披露するとしている。組織委によると、今月半ばから開・閉会式場での最終リハーサルに入る予定だという。

◇平昌や江陵で毎日多彩な文化・芸術イベント

 競技場のある平昌や江陵など江原道一帯は大会期間中、文化五輪の舞台となる。毎日を音楽や展示、文学、公演、造形美術、メディアアートなど多彩な文化・芸術イベントで埋め尽くす計画だ。

 大会期間、文化五輪の中心となるのは平昌に造成されたオリンピックプラザ(24万6000平方メートル)。3万5000席を備えた五角形の開・閉会式場に加え、文化ICT(情報通信技術)館、伝統文化館、聖火台、メダルプラザ、スポンサー広報館などがある。

 文化ICT館には韓国を代表する芸術家の近現代美術作品が展示され、小さな公演やICT体験展示、伝統美を織り込んだメディアファサードショーが毎日行われる。伝統文化館ではヌビ(韓国のキルティング)など無形文化財技能の保持者による実演やパンソリなどの伝統公演を毎日楽しむことができる。メダルプラザでは毎日午後の表彰式に合わせて多彩な公演が行われ、花火も打ち上げられる。

 スケートなど氷上競技の会場が集まる江陵のオリンピックパークでも大会期間中、ストリートパフォーマンスが連日行われる。

 特に、複合文化施設として近隣に造成された江陵アートセンターは文化五輪のもう一つのメイン舞台となる。同所では開幕直後の2月10、11両日、国立バレエ団によるバレエ「アンナ・カレーニナ」が上演される。また、昨年11月にソウルの美術館で行われた「平昌冬季五輪芸術ポスター展」も、江陵アートセンターに場所を移す。

 韓国を代表する音楽祭、平昌大関嶺音楽祭は今月末から江陵、ソウル、春川、原州で開催され、五輪のムードを盛り上げる。このほか、平昌には「光の通り」「五輪ランドマーク」「五輪記念壁画」など七つのテーマに沿ったストリートが造成された。