【ソウル聯合ニュース】韓国の国立中央博物館(ソウル・竜山)は9日、若手経営者らでつくる文化支援団体が日本の古美術商から買い取り、同館に寄贈した高麗時代の金銅仏龕(ぶつがん)と観音菩薩像を公開した。2点は高麗末期の14世紀末に製作されたものと推定され、高麗建国(918年)から1100年を迎え日本から戻ってきたことになる。

 仏龕は仏像を安置する厨子で、仏教美術と金属工芸の変化の様相を知ることのできる貴重な文化財とされる。公開された高麗金銅仏龕は高さ13.5センチ、幅13センチ。日本による植民地時代に朝鮮半島に住んでいた古美術品収集家、市田次郎の手に渡り日本に持ち込まれ、30年ほど前に東京の古美術商に売られた。

 同博物館の学芸員は「高麗時代末から朝鮮(王朝)時代初期にかけ、寄贈されたものと類似した金属製の仏龕が集中的に製作された。こうした仏龕は国内外に約15点のみ残っている」と説明した。観音菩薩像は高さ8センチ、幅5.2センチで、高麗金銅仏龕と一体をなしていた遺物と推定される。