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私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1,000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。

また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方をまねすれば、誰でも1,000万円貯めることが可能というわけです。是非今日からまねしてみてください。

○ムダ買いがなくなる

家の中を片付けてモノを整理すると、お金が貯まる理由はたくさんあります。

まずは、モノを整理収納することで、手持ちのモノの種類と数を把握することができます。その結果、必要以上にモノを買ったり、在庫があるものをダブり買いしたりして、ムダなお金を使うことがなくなります。

簡単な例をあげると、こまごまとした消耗品を入れている引き出しを整理した結果、手持ちの乾電池、電球、お掃除シート、スポンジなどのストックを把握することができます。何をいくつ持っているかを確認できるということです。

なので、「あれ、家に単3の電池あったかな? あるかもしれないけど、ないと困るから取りあえず買っておこう」と買ってはみたものの、家に帰ったらストックがあったということがなくなります。

「電池は腐らないから、余分にストックがあってもかまわない」と思う人がいるかもしれませんが、残念ながら、それはお金が貯まらない人の考え方かも。買わなくてもいいモノを買ったせいで、月の予算が崩れたり、必要なモノが買えなくなったりするのはNG。余分なストックは置き場所も取るので整理収納の邪魔にもなります。

○モノを買うときに慎重になる

整理収納に取りかかる前に避けては通れないのがモノの処分です。モノが多いと片付けの収納も難しくなります。その理由は簡単。10個のモノを片付けるより、100個のモノを片付ける方が大変だからです。

そこで、整理収納の前にモノを処分して減らすことになるわけですが、これがひと苦労。時間や労力だけではなく、特にモノを捨てられない人にとっては、モノを処分するというのはメンタル的にも疲れる作業です。モノの手離れがいい人でも、「お金を出して買ったものなのに……」ともったいない気持ちになるはず。

こうして心の痛みを経験することで、次にモノを買うときには慎重になります。下記の5点を自問するようにしてください。

(1)本当に欲しいか?  

(2)今の自分にとって必要なモノか?  

(3)同じようなモノを持っていないか?

(4)これを使っているシーンをイメージできるか?

(5)長く使うことができるか?

「欲しい」「安い」という理由でモノを選択することが減るので、すぐに飽きたり、使えなくなったりするムダなモノにお金を使うことがなくなります。

○外出や外食の回数が減る

家の中が片付くと、家の居心地やよくなります。家で過ごす時間が快適になれば、用もないのにフラリと外出することがなくなるはずです。

この連載でも何回も指摘させていただいていますが、お金を使う機会の大半は外出先にあります。家から一歩出た瞬間から、お金を使う誘惑がいっぱいです。なので、ムダなお金を使わないようにするには、用もないのに家から出ないことが一番です。

実際、1,000万円貯蓄を達成している人の大半は"おうち好き"です。おうちごはん派で、家飲み派、親しい友人を家に招いて"うちパ派"。家に人をよべるのも、家が片付いているからこそ。

百聞は一見にしかず。まずは家の中を片付けてみて、お金が貯まり始めることを体験してみてください。



村越克子

フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。