単なる口の中の乾きだと思われがちなドライマウス。口臭が問題になるだけでなく、様々な病気発症の原因や兆候となりうる、意外と怖い症状であることをご存知でしょうか。子どもの口の中を思い出してください。赤ちゃんに近いほどよだれが溢れています。つまり唾液で口の中がいつも潤っているのです。まさにこれは体を防衛する機能の一つ。ドライマウスによってどんな病気のリスクが高まるのかチェックしておきましょう。

肺炎やインフルエンザの原因に

わたしたちの口腔内は唾液が細菌の繁殖を防いだり、汚れの付着を防いだりしてくれているのですが、ドライマウスになると唾液分泌量が減少し、乾燥に伴い口腔内が汚れやすい状態になります。例えば「最近、食べ物が飲み込みにくいな」と感じる人も、ドライマウスの可能性が高いでしょう。それによって誤嚥性肺炎が起こりやすくなってしまうとさえ言われています。他にも免疫機能の低下でインフルエンザにもかかりやすくなってしまいます。健常人の方と比べて、ドライマウスの人はインフルエンザ発症リスクが2倍も高くなることが報告されています。高齢者であれば肺炎もインフルエンザも非常にリスクが高い疾病です。

様々な病変がドライマウスとして現れている可能性も

ドライマウスになっている人には同時に様々な病変を伴っていることが多く、他の病気の症状としてドライマウスが現れている可能性もあります。例えば糖尿病、腎臓病、シェーグレン症候群である場合です。これらの病気は心身の変化としてドライマウスのような症状を伴うことがあるので、ドライマウスとなった時はこれらの病気を発症していないか疑う必要もあるとされます。

ドライマウスの予防方法は?

ドライマウスは日常生活の中のちょっとした意識で予防することができます。ドライマウスの主な原因は神経の過度な緊張、過剰な飲酒、顎や舌の筋肉の衰えなどです。つまり神経の高ぶりを伴うストレスな環境をなるべく控え、リラックスできる時間を十分に確保すること。お酒の飲みすぎは控え、適量に抑えること。食事の際は口をしっかり動かし、なるべく咀嚼を増やすこと。これらを心がけておくことでドライマウスを予防することができるというわけです。

しかし病気による症状としてドライマウスがあらわれている場合や、薬の副作用としてあらわれている場合はこの限りではありません。身体の健康や適切な生活習慣を心がけ、ドライマウスを予防しましょう。またドライアイの人もドライマウスになりやすい傾向があるとされますので、目を使いすぎている人は過緊張にならないように気をつけましょう。


writer:サプリ編集部