ヤバイTシャツ屋さん、androp、電気グルーヴ…2018年も応援したい、バンド&ユニットの新作

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 『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の安室奈美恵や欅坂46の熱演、KAT-TUNの活動再開、UNISON SQUARE GARDENのニューアルバム発表など、年末年始も様々なニュースが飛び交った。毎週、ニュースバリューの高い新譜を紹介するこの連載、2018年1回目は“今年も応援したいバンド&ユニット”のニューアイテムをリコメンドします!

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■ヤバイTシャツ屋さん『Galaxy of the Tank-top』 昨年夏の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』の最終日、LAKE STAGEで大トリに抜擢され、『バズリズム』(日本テレビ系)など数多くのメディアで“ブレイク候補の筆頭”として注目され続けている“ヤバT”ことヤバイTシャツ屋さんの2ndフルアルバム『Galaxy of the Tank-top』。オリコンチャート2位を獲得した『パイナップルせんぱい』リード曲「ハッピーウェディング前ソング」、既にライブアンセムとなっている「ヤバみ」などを収録した本作は、“踊って歌って騒げる”ヤバTの魅力をストレートに押し出した充実作に仕上がっている。自分たちに求められていることを正確に把握し、120%のパワーで打ち返し続けるメンバー3人のモチベーションの高さに驚かされる。バンドのストーリーと原点をリアルに歌った“笑いナシ”の名曲「サークルバンドに光を」も素晴らしい。

■androp『Joker』 初のコラボシングル『SOS!feat.Creepy Nuts』のリリース、初の日比谷野外音楽堂ライブなど新たなチャレンジが多かったandrop。2017年を経て届けられた2018年第1弾シングル表題曲「Joker」は、岡田将生、木村文乃のW主演による映画『伊藤くんA to E』主題歌として制作されたアッパーチューン。しなやかなバンドサウンドときらびやかなエレクトロを融合させたアレンジからは、andropの新しいスタイルが実感できる。“もがいて”“信じて”というエモーショナルなフレーズ、生々しい手触りのギターソロもこの曲の魅力だろう。加速度的に音楽の幅を広げているandropの新機軸となる作品を今後も期待したい。

■Brian the Sun『the Sun』 TVアニメ『3月のライオン』(NHK総合)第2シリーズエンディングテーマ「カフネ」を含むBrian the Sunのメジャー2ndアルバム『the Sun』。“人はみんな違うからこそ愛し合える”というメッセージを鋭く響かせるロックチューン「The World」、スピード感に溢れたバンドグルーヴのなかで“今を生きるんだ”という意志を込めた歌を描き出すポップナンバー「Sunny side up」、<生まれ変わっても/もういちどバンドをやろうぜ>と率直すぎる思いを吐き出したバンドソング「the Sun」など、メンバーのリアルな感情と直結した楽曲が並ぶ。4ピースのアンサンブルをさらに追求したアレンジ、ライブ感のあるサウンドメイクを含め、現在のBrian the Sunの状態がダイレクトに反映された作品だと思う。

■『MAN HUMAN / 今夜だけ』 Netflixで独占配信されているアニメ『DEVILMAN crybaby』の楽曲を収めたシングル『MAN HUMAN / 今夜だけ』。電気グルーヴが担当する主題歌「MAN HUMAN」は、ダークにして鋭利な手触りのトラック、人間の感情の暗部を映し出すようなメロディラインがひとつになったゴシック風テクノ。そして“卓球と旅人”名義による「今夜だけ」は“今夜だけはどうか踊らせてほしい”という切実な思いを込めた七尾旅人のボーカル、石野卓球による先鋭的なミニマルビートが絡み合うナンバー。アニメの世界観とリンクしながら、2018年の気分ーー奇妙な高揚感とどうしようもない諦念が共存するーーとも重なっているところが興味深い。

■Charisma.com『Charisma.BEST』 Charisma.comのインディーズ時代の代表曲「HATE」「イイナヅケブルー」、メジャーデビュー後、幅広いジャンルのアーティストと作り上げた楽曲「もや燃やして」(フルカワユタカと共作)「#hashdark」(PABLO a.k.a. WTF!?と共作)、新録楽曲「グララ」「りぼん」などを収めたベスト盤『Charisma.BEST』。エレクトロ、EDM、ベースミュージックなどを取り入れたエッジーかつポップなトラック、シニカルな視点と現状打破的な意志を混ぜ合わせたリリック、MCいつかのシャープなフロウがひとつになったCharisma.comの個性、その進化の過程を追体験できる1枚だ。1月12日の大阪・BIGCAT、27日の東京・Zepp Tokyoのワンマンライブをもって無期限活動休止、DJゴンチは脱退するが、充電期間を経て、さらなる飛躍を期待してやまない。(森朋之)