7日、米華字紙・世界日報は、米国にやってくる中国人密入国者が増加しているとし、この20年間における密入国の手口の変化について伝えた。写真は深センから密航しようとして失敗した中国人。

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2018年1月7日、米華字紙・世界日報は、米国にやってくる中国人密入国者が増加しているとし、この20年間における密入国の手口の変化について伝えた。

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先日、中国人の女3人がカリフォルニア州サンディエゴのメキシコ国境で、トラックの荷台に忍び込んで密入国しようとして逮捕された。米入国管理当局によると、同州の国境では2017年だけで261件の中国人による密入国を取り締まった。その数は16年に比べて50%多かったという。

現地に20年以上住んでいるという人は、「中国人密入国者の入国手段は時間の推移とともに変化してきた。最も早い1990年代前期から中期には、福建や広東から出発する漁船に乗り込んで太平洋を渡り、約50日かけてやってくるパターンがメインだった。昼間は貨物同様に倉庫に閉じこもり、夜だけ外に出てくる。リスクは高く、成功率は半々。台湾漁船に乗っていた154人の密航客が米当局の飛行機に発見され、投獄されたケースもある。また、ニューヨークへの進入を試みた漁船が浅瀬に乗り上げ、泳いで上陸しようと海に飛び込んだ中国人密航者の多くが溺死する事例もあった」と語っている。

その後、中国人の海外渡航が容易になるに連れて、多くの人が出張や観光のビザを取得してメキシコに入国し、そこから密入国斡旋ブローカー・蛇頭の手引きによってトラックの荷台などに潜入し米国に入るケースが増えた。ただ、米当局のチェックが厳しく、成功率はかなり低いという。しかも、サンディエゴの辺境からの越境になり、密入国者は迎えの車が来る場所まで数時間歩く必要がある。冬は極寒、夏は灼熱の過酷な条件により、失敗率も高くなる。また、現地の住民は見つけ次第当局に連絡するタイプと、小屋に匿って水や食べ物を与えるタイプに分かれるという。

また、近年ではメキシコの国境都市ティファナ付近のポポトラという小さな港町からモーターボートで密航するケースも増え始めている。蛇頭が手引きした12人乗りのモーターボートはまず公海に出てから、北進して米領海に入り、サンディエゴ付近の海岸にやってくる。密航者はそこで船から飛び降り、必死に走って逃げ込むという。(翻訳・編集/川尻)