ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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今年のロシアワールドカップで日本は何を達成すれば成功と言えるのか。

1勝? 無敗? 「JFAの目標2030」で、2018年の目標はFIFAランクのトップ20に入ることになっていました。ですが、僕はグループリーグを突破を目標にしていいと思います。

格上の3カ国に囲まれ、状況はとても厳しく見えます。まだ各国のメンバーも決まっていないうちに、細かい判断はできないでしょう。ですが、日本のこれまでの実績を考えても、ベスト16は目標にすべきですし、僕はしっかりとしたプランを立てることができれば、決して無理難題ではないと思うのです。

ではプランとは何か。まずは初戦のコロンビア戦をどうやって引き分け以上の成績で終えるか考えることです。チャンスはあります。大会初戦の戦い方は難しいのですが、それは相手も同じです。

もしもコロンビア戦に負けてしまったら、2戦目のセネガル戦は死闘になることが間違いありません。セネガルにとっては、初戦を落とした日本に負けてしまうと、自分たちのトーナメント進出が厳しくなります。セネガルが初戦のポーランドに負けていると、さらに日本への圧力は強くなるはずです。セネガルは初戦に負けた日本をまずグループリーグ敗退に追い込もうとするでしょう。

また、本来は守備をベースにする日本が勝たなければいけない状況に追い込まれると、そこまで積み上げたスタイルを崩さなければいけなくなります。リスクも増えるのです。

そういう状況を迎えないためにも、初戦は最低でも引き分けにしなければいけません。そのために、コロンビア戦にチームのピークを持っていくことも必要だと思います。

もしも日本がドイツ、ブラジル、アルゼンチン、スペインなどという立場だったら、グループリーグは負けないことを主眼に置いて、チームのピークをトーナメントに入ってからに持っていけるかもしれません。そのほうが優勝に近くなるからです。でも日本にそんな余裕はありません。

前回ワールドカップのグループリーグ敗退の一番の要因は、初戦のコートジボワール戦に負けたこと。同じ間違いをしないように、今回は十分対策を練ってほしいと思います。