日本のジャンプ陣で進境著しい小林潤志郎(右)、陵侑の兄弟。平昌五輪での活躍が期待される=2017年11月3日、札幌市(高橋茂夫撮影)

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 平昌五輪の開幕が9日であと1カ月と迫る中、日本代表や候補選手となっている兄弟、姉妹選手の奮闘が注目される。

 ノルディックスキー・ジャンプの小林潤志郎(雪印メグミルク)と陵侑(りょうゆう)(土屋ホーム)、スピードスケートの高木菜那(日本電産サンキョー)と美帆(日体大助手)が国内外でめざましい活躍を演じている。幼少時から刺激し合ってきた“同志”が、五輪での表彰台をそろって見据える。

 急成長、日本のエース格に

 ノルディックスキー・ジャンプ男子の小林兄弟が国際大会で日本勢のトップと2位につけるのも、もはや珍しくなくなった。1年前まではぼんやりとした夢だった同時五輪代表の座をほぼ手中にし、潤志郎と陵侑は「五輪を兄弟で一緒に戦えたら本当にうれしい」と口をそろえる。

 26歳の潤志郎は、今季のW杯開幕戦で念願の初勝利を挙げるなど、個人総合で日本人トップの5位につける。団体ではエースの証しである最終ジャンパーも務め、「重圧を経験して成長できている」と風格が出てきた。

 21歳の陵侑も食らいついている。今季のW杯個人総合は日本勢3番手の34位で、男子の代表枠5人に入るのは確実だ。

 ただ、個人、団体とも出場できるのは4人。「結果を出し続けたい」とラストスパートを誓い、6日のW杯では潤志郎の7位に次ぐ日本勢2番手の20位に入った。

 兄弟で1位と2位を分け合った昨年8月の国際大会では、勝った潤志郎が「自分よりも陵侑が心配だった」と振り返り、負けた陵侑は「勝ちたかった」と天を仰いだ。

 長女で23歳の諭果(ゆか)、三男で16歳の龍尚(たつなお)も全日本スキー連盟の強化指定を受けるスキー一家に育った2人。大きな背中を見せ続ける優しい兄と、その背中を懸命に追うやんちゃな弟の共闘は平昌へと続いていく。(奥山次郎)