【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮は9日午前10時から、南北軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で高官級会談を開く。

 南北会談は2015年12月の次官級会談以来2年1カ月ぶりで、昨年5月の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後では初めてとなる。来月開幕の平昌冬季五輪への北朝鮮の参加や南北関係改善が主な議題となる見通しだ。

 統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官が首席代表を務める韓国代表団5人は同日午前7時半にソウルを出発する。対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長を首席代表とする北朝鮮代表団5人は午前9時半ごろ、南北軍事境界線を越えて徒歩で平和の家に移動する予定だ。会談は午前10時の全体会議から始まる。終了時間は決めていないという。

 北朝鮮の平昌五輪参加を巡っては、開会式での南北合同入場行進が実現するかどうかに関心が集まる。南北は2000年のシドニー五輪、04年のアテネ五輪で合同入場を果たしている。

 北朝鮮選手団の韓国入りの経路や北朝鮮の応援団派遣なども注目される。韓国政府は北朝鮮代表団への滞在費支援や交通手段の提供も検討しているとされる。一方で国際社会の北朝鮮制裁の趣旨に反するとの指摘も出ているため、「対北制裁違反との論争が起きないよう注意深く様子をみる」(統一部関係者)との方針だ。

 平昌五輪に関する協議がまとまれば、南北関係改善に向けた議論も進める見通しだ。韓国側は軍事当局者会談や、南北に別れて暮らす離散家族の再会に向けた赤十字会談の開催について再び提案する計画だ。北朝鮮側は韓米合同軍事演習や米戦略兵器展開の停止などをあらためて主張する可能性がある。南北経済協力事業である開城工業団地や金剛山観光の再開について言及することも予想されるが、韓国政府は北朝鮮核問題で進展がない限り大規模な経済協力は不可能との立場だ。

 韓国側は北朝鮮核問題についても取り上げる可能性がある。