提供:週刊実話

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 Q:最近、右の膝に違和感があるようになりました。自営業で仕事中は床に座っているのですが、立ち上がろうして膝をつく際、何か変なのです。膝を伸ばそうとしたときにも違和感があります。一度、整形外科を受診しましたが、湿布薬を出されただけでした。何かよい方法はありませんか。
(52歳・自営業)

 A:膝に痛みというほどではないけれど、違和感があるという患者さんは、私のクリニックでも珍しくありません。変形性膝関節症と診断されるほどではありませんが、異常があると思われます。
 膝の痛みや腰痛は、悪くなる前のセルフケアが大事です。実は膝や腰の痛みを訴える人は、足の指に問題がある場合が少なくありません。
 まず、立ってみてください。足の指は伸びていますか? 指が曲がって、かがんだ状態を「屈み指」といいます。屈み指の人は、立ったとき足の指は地面に着いても、足裏は着いていません。
 足の指は体を支えるため、変形していると、その影響が膝や腰に及ぶと考えられます。屈み指の人はかなり足指の動きが悪いため、その影響が膝に出やすいのです。足指の変形を正さなければなりませんが、そのために役立つのが「指のば体操」です。

●足指を伸ばす「指のば体操」
 床の上でも椅子でも構いませんので、安定した平らな場所に腰を下ろしましょう。
 その体勢で、片足を手前に引き寄せ、他方の足の膝の上にのせてください。手の指を足指の間に入れます。そして、足指を掴んで、甲側にゆっくりと反らして伸ばします。
 伸ばしてから、ゆっくり戻し、今度は足裏側に曲げて伸ばします。このとき、MP関節(指と足裏の間の関節)で曲がるようにしましょう。曲げた状態を5秒保ちます。
 屈み指の人は、指が反らしにくいし、あるいは、反らすと指がかえって曲がってしまうものです。足指の動きがかなり悪いのですが、毎日行っていると動きがよくなってきます。そしてそれに伴い、膝の違和感も改善してくるはずです。ぜひ試してください。
 なお、進行した変形性関節症には、AKAという手技療法が効果的です。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。