米首都ワシントンの書店に置かれたマイケル・ウォルフ氏の著書「炎と怒り」(2018年1月5日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を辛らつに描いた書籍でホワイトハウス(White House)の怒りを買った同大統領の元最側近、スティーブ・バノン(Steve Bannon)氏が7日、声明を出し、同書への対応をめぐり「後悔している」と表明した。一方、トランプ氏は「フェイクブック(偽の本)」だと同書を重ねて批判した。

 バノン氏の声明は、同氏の発言を多く引用しているジャーナリストのマイケル・ウォルフ(Michael Wolff)氏の著書「Fire and Fury: Inside the Trump White House(仮訳:炎と怒り──トランプのホワイトハウスの内側)」を受けて、インターネットメディア「アクシオス(Axios)」に出されたもの。トランプ大統領への「揺るぎない」支持も強調している。

 一方で、引用されている発言についてはいずれも明確には否定しておらず、同書をきっかけとしたトランプ大統領批判に対する自身の責任について率直な謝罪もしていない。

 同書の中で、一昨年の大統領選中にトランプ陣営幹部がロシア政府関係者と面会したことを「反逆的で非愛国的」と批判したとされたバノン氏は「(トランプ大統領の長男)ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)は愛国者であり、善良な人物だ。彼は、自分の父親とわが国を立て直した行動を断固として擁護している」と釈明。トランプ・ジュニア氏をめぐる「不正確な引用への対応が遅れ、トランプ政権の偉業に対する注目をそらせてしまったことを後悔している」と述べている。

 昨年8月に首席戦略官・上級顧問を解任されたバノン氏は、批判の矛先は当時のトランプ陣営の選対本部長だった「ベテラン選挙の運動専門家」、ポール・マナフォート(Paul Manafort)氏に向けられたものだったと主張。同氏について「(ロシア側)が二枚舌で狡猾(こうかつ)であり、われわれの友人でないこと知っておくべきだった」と批判している。

 ホワイトハウスは、先週同書が発売されて以来、バノン氏に集中砲火を浴びせている。

 トランプ大統領は7日、「炎と怒り」は「全く信頼できない著者によるフェイクブックだ」とツイッター(Twitter)で攻撃を続けた。
【翻訳編集】AFPBB News