マリナーズの岩隈に激励された(前列左から)佐原、川合、坂口、大内山の4選手(岩隈のインスタグラムより)

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 目指すは20年、そして24、28年――。「JTB 車いすテニスグローバルチャレンジ」が6日(日本時間7日)、米ロサンゼルス郊外で開幕した。対象はジュニア世代のトップ選手。障害者スポーツの先進国である米国で同世代のライバル同士が交流するのが目的のイベントで、日本、米国、カナダの3カ国から12選手が出場した。

 日本から参加したのは坂口竜太郎(14)川合雄大(13)大内山匠(13)、佐原春香(14)の4選手。昨年7月に行われた「サマーチャレンジ」に続く出場となった坂口は、米国のトップ選手で、20年の東京パラリンピック出場を目指すケーシー・ラズラフ(19)と対戦した。

 ストレート負けを喫したものの、年齢や体格が大きく違う相手との真剣勝負に充実した表情。「(体が)でかいのでボールに力が伝わっていて重かった。回転を変えて打つとか、いっぱい試合をしていて慣れている。日本には18、19歳の選手があまりいない。もっとそういう人と対戦できたらいいなと思いました」と振り返った。

 川合は坂口とのペアでラズラフ組とのダブルスに出場。これもストレート負けだったが「球は強くて速いけど、しっかり振り切れば返せる。もう少し頑張れば通じるかな」と手応えも感じていた。

 4人は今月1日に渡米。練習の合間、2日にはドジャースタジアムを見学し、4日にはロサンゼルス滞在中のマリナーズ・岩隈久志投手と対面して激励された。そこでは「周りを見れば自分より強い人たちが必ずいる。上の選手を目標に、これからも頑張ってほしい」と言葉を掛けられたという。

 NPO法人のBAF(B―Adaptive Foundation=星野太志代表)とともに、イベントを企画する日本車いすスポーツ協会の坂口剛代表は「参加する選手、支援してくださる方が前回より、はるかに増えた。選手たちには、こういった機会をしっかり生かしてもらいたい」と感謝の思いを口にした。JTBに加えてJALと地元の「ミヤコハイブリッドホテル」がメインスポンサーに付き、在ロサンゼルス日本国総領事の千葉明氏も会場に駆けつけた。規模は前回よりも拡大している。

 日本から参加した4人は20年の東京よりも先にある24年パリ、28年ロサンゼルスのパラリンピックを目指す世代。「世界」を体感してさらに飛躍する。(奥田秀樹通信員)