9連覇を達成し喜びを爆発させる帝京大フィフティーン

写真拡大

 「ラグビー大学選手権・決勝、帝京大21-20明大」(7日、秩父宮ラグビー場)

 決勝が行われ、帝京大が21-20で明大に逆転勝ちし、史上最多を更新する9連覇を達成した。帝京大は前半を7-17と劣勢で折り返し後半も最大13点のリードを許したが、徐々に盛り返して14-20で迎えた20分、CTB岡田優輝(4年)のトライとWTB竹山晃暉(3年)のゴールで逆転した。19大会ぶり決勝進出の明大は21大会ぶりの優勝を逃した。大学日本一チームはこれまで日本選手権に出場していたが、今季から大学チームの枠がなくなり出場しない。

 大苦戦を楽しんで乗り越えた。明大に1点差で逆転勝ちし、9連覇を成し遂げた帝京大。「胃が痛くなるようなゲームでしたけど、最後はホッとさせてもらいました」と名将の岩出雅之監督(59)は安どの表情を浮かべた。

 前半はスピード豊かな明大の展開にほんろうされ、3トライを奪われるなど7-17とリードを許す。だが、ハーフタイムに岩出監督はメンバーに「どうや、みんな楽しんでるか」と声をかけた。後半も先にPGを許したが、15分にロック秋山のトライで追い上げ、14-20で迎えた20分にはCTB岡田のトライとWTB竹山のゴールで21-20と逆転。わずか1点のリードをノーサイドまで守り抜いた。

 「最後は選手の頑張りを信じるしかないなと。チームの成長とまとまりを信じて勝利できた」と振り返った岩出監督。主将のフッカー堀越康介(4年)は「我慢の時間が多く続いたゲームですが、楽しもうと声をかけてきました。我慢の時間帯、楽しめたことが逆転につながった」と勝因を分析した。

 岩出監督が「可能性を感じるが、のんびりしている。追い込まれた中でスイッチが入る」という今季のチームは「エンジョイ」がテーマ。竹山は「きつい練習、きつい場面、そういうところを全員がしんどいではなく、楽しめたらという考え方で1年間過ごしてきたので、その考え方が出た試合だった」と成果を口にした。

 10連覇がかかる来季に「まず休ませて下さい」と笑いを誘った岩出監督。「チームはまだ伸びる、未完であると。ボクも(今年で)60歳ですけど、自分の足りないところを見つけて、学生が自分を見つめることを合わせて、チームを育てて行きたい」と黄金時代の継続に意欲を示した。