得点を挙げて仲間と喜ぶ洛南・垂水(4番)。全国制覇へ、大きく前進した

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 バレーボール・全日本高校選手権第4日(7日、東京体育館)男女の準決勝計4試合が行われ、男子は洛南(京都)が東亜学園(東京第1)を、総体王者の鎮西(熊本)が高川学園(山口)を下した。

 コート上に歓喜の輪が広がった。洛南は第1セットこそ落としたが、そこから3セットを連取。垂水優芽(たるみ・ゆうが、2年)がチーム最多の22得点で、13大会ぶりの決勝進出に貢献した。

 「1セット目は硬かったけど、2セット目から自分のプレーができた。自分たちらしいバレーをしようと試合に臨んで、楽しんでバレーをすることができた」

 相手は昨年準優勝の東亜学園。センターコートの経験があることに加え、地元とあって人一倍の声援が飛んだ。一方の洛南は、バスケットボールや体操など全国トップクラスの部活動が多くあり、学力面でも東大や京大に進学する生徒が多い。応援の数は東亜学園の3分の1にも満たなかったが、選手たちは徐々に会場の雰囲気に慣れ、最後は力で圧倒した。

 OBには陸上の男子100メートルで日本選手初の9秒台をマークした桐生祥秀(22)=東洋大=がいる。細田哲也監督(49)は3年間、桐生の担任で「彼の活躍も選手に大きな刺激を与えている。スポーツでも学力でもみんなトップを目指している学校。全国で活躍して当たり前という意識がある」とし、今年のチームは指示をしなくても自主的に朝練を始めた経緯がある。垂水も「どこを意識して練習するか、自分たちで考えてやるのが強み」と胸を張る。

 あと1勝で13大会ぶりの日本一に手が届く。陸上といえば桐生だが「バレーボールは洛南といわれるように結果を残したい」と垂水。決勝の相手は昨夏の高校総体覇者、鎮西。悲願の全国制覇へ、全力を注ぐ。 (角かずみ)

★躍進の原動力は2年生カルテット!

 垂水、大塚、中島、山本の“2年生カルテット”が決勝進出の原動力となった。U−19日本代表に選ばれたエースの大塚、成績がオール5(1年時)という頭脳派の中島、司令塔の山本、大塚にも負けない得点力を誇る垂水がチームの中核を担う。4人とも中学時代に全国大会を経験した。目標はそろって、「日本一」だ。

洛南

 1962(昭和37)年に発足し、バレー部も同年に創部。普通科からなる私立共学校。生徒数は1373人(男子1054、女子319)。部員数は22人。春高は4年連続22回目で、昨年度成績はベスト8。主な卒業生は、福沢達哉(バレーボール)、桐生祥秀(陸上)、佐々木蔵之介(俳優)、森脇健児(タレント)ら。所在地は京都府京都市南区壬生通八条下ル東寺町559番地。川田信一校長。

垂水 優芽(たるみ・ゆうが)

 2000(平成12)年11月2日生まれ、17歳。滋賀県出身。小学3年からバレーボールを始め、老上中時代に全国大会に出場。ポジションはウイングスパイカー。家族は両親と姉。名前の由来は優しい芽が育つようにとの思いから。1メートル86、76キロ。最高到達点3メートル39。