ぬいぐるみを抱きしめ号泣するアントニオJr.くん(画像は『Antonio Vargas 2017年12月25日付Facebook「To view the full video click on the YouTube link below:」』のスクリーンショット)

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米フロリダ州在住のアントニオ・ヴァーガスさん(Antonio Vargas)が、息子アントニオJr.くんに贈った世界でたった一つのクリスマスプレゼント。それは昨年7月に亡くなった母の声が録音されたぬいぐるみだった。再び母の声を聞き、ぬいぐるみを強く抱きしめながら号泣するアントニオJr.くんの姿が感動を呼んでいる。

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最愛の妻を昨年7月に亡くし、初めてのクリスマスを迎えたアントニオ・ヴァーガスさん。心に深い傷を負った息子アントニオJr.くんの願いをなんとか叶えてあげようと、アントニオさんは特別なクリスマスプレゼントを用意していたのである。

アントニオさんは米国で人気のぬいぐるみ専門店「ビルド・ア・ベア・ワークショップ」を訪れ、サルのぬいぐるみを購入。そして生前の妻の声を収めたチップをぬいぐるみに埋め込み、クリスマスツリーがプリントされた赤いTシャツを着せて“世界で一つだけのプレゼント”を完成させた。

そして迎えたクリスマス当日。「ビルド・ア・ベア・ワークショップ」と書かれた箱を前にして、「中身を見なくても分かる」と言わんばかりに冷めていたアントニオJr.くん。箱を開けてサルのぬいぐるみを取り出すと「こんなことだろうと思った」と少々落胆気味の表情を見せた。

その時、アントニオさんは「ちょっと待って!」と1枚の紙を取り出した。それは名前や身長、体重、目や毛の色などが記録された「ビルド・ア・ベア・ワークショップ」が発行する、ぬいぐるみの“出生証明書”だった。「名前はなんて書いてある?」と父親が尋ねると、アントニオJr.くんは「マミーズ・リトル・モンキー」と答える。「両手を1つずつ押してみてごらん」との指示でサルの手を押すと…亡き母の声が流れ始めたのだ。

「マミーズ・リトル・モンキー」に顔をうずめながら強く抱きしめ、泣き崩れてしまったアントニオJr.くん。ソファに並んで座っているのは兄弟姉妹だろうか、先ほどまで冗談を言いあい笑っていた彼らまでもが涙して神妙な面持ちになった。

アントニオさんによると、亡き妻はアントニオJr.くんを“リトル・モンキー”と呼んでいたことから、サルのぬいぐるみを選んだそうだ。

リトル・モンキーは「心から愛してるわ」「ぎゅーっと私を抱きしめてね」「あなたたちのことを永遠に愛し続けます」と優しく語りかける。亡き母の言葉で息を吹き込まれたこのぬいぐるみは、これからもずっとアントニオJr.くんのそばで彼の生きる支えとなっていくことだろう。

画像は『Antonio Vargas 2017年12月25日付Facebook「To view the full video click on the YouTube link below:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)