2018年、食の世界ではなにが流行るのでしょうか? 編集部およびフードアナリストの中山さん注目のグルメ・トレンドを紹介いたします。とくに“ネオ中華”と呼ばれる中華料理の再評価の動きは要チェックです!

 

【解説してくれた人】

フードアナリスト

中山秀明さん

内食・外食のトレンドに精通する食の専門家。取材、執筆、コメンテーターなど幅広く活躍しています。

 

【その1】キャッシュレスレストラン

店も利用者も、現金不要で手間レス実現!

店舗での現金の取り扱いを止め、決済やオーダーなどにITを活用。業務の効率化と労働人口減少に対応した飲食業界の新たなビジネスモデルに注目が集まっています。

 

【キャッシュレスレストランの例】

ギャザリングテーブル パントリー 馬喰町店

 東京都中央区日本橋馬喰町1-5-4 中庄ビル1F

営平日15:00〜22:30/土日祝13:00〜21:30/不定休

完全キャッシュレスを導入し、支払いはカードのほか楽天Edyなどの電子マネーが利用できます。割り勘や商品ごとなど様々な支払い方法にも対応。セルフオーダー、キッチンオペレーション改革により、店側の負担も軽減しました。

↑「楽天ペイ(実店舗決済)」の決済システムを使用し、支払いはクレジットカードや電子マネーに限定

 

↑SuicaやPASMOなどの交通系ICカードも使用可能。かざすだけでピッとスマートに会計できます

 

 

【その2】グローサラント

フードコートと一線を画すハイレベルなメニューを提供!

食品スーパーを意味するグローサリーとレストランを合わせた造語・グローサラント。欧米で話題の新業態が日本に上陸。中食の新たなスタイルとして定着しそう。

 

【グローサラントの例】

成城石井 トリエ京王調布店

東京都調布市布田4-4-22トリエ京王調布A館1F

営業時間:9:00〜23:00(※1:SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFEの営業は11:00〜23:00(9:00〜11:00はイートインとして利用可)

成城石井が誇る高品質の旬な食材・商品を、オリジナルレシピで調理。店舗内の飲食スペース・SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFEで、できたてを提供します。メニューの一部は、レシピカードを作成し、店内で配布も行っています。

 

↑売り場のプライスカードにもレシピでの使用を明記。気に入った食材や調味料は、売り場で購入できます

 

SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFEメニュー(2017年12月1日時点)

九州産黒毛和牛のウチモモ赤身ステーキ150g(1620円)

 

黒毛和牛100%使用手ごねパティ2枚フレッシュアボカドチーズバーガー(1070円)

 

【その3】ネオ中華

やっぱりウマい!  奥深い!  いまこそ中華を再評価

ネオ中華には大きく分けて2つの定義があり、ひとつは“これまで注目されていなかった中華の魅力”の浸透です。いわゆる町中華の大衆酒場的な使いやすさが再発見されつつあります。そしてもうひとつは“これまでにない中華料理店の誕生”。

 

「『鉄板中華』を生み出した青山シャンウェイなど、革新的でコンセプチュアルな店がイマドキですね。2017年8月には、中国政府から中華老舗ブランドの認定を受けた、牛肉ラーメンの名店・馬子禄が初上陸しました。伝統料理でありながら日本人にとっては新しい味で、中華ファンを魅了しています」(中山さん)

 

【ネオ中華の例01/神保町・馬子禄】

牛の旨みがたっぷり中国で一番有名なラーメン

 蘭州 牛肉面(880円)

牛肉ラーメン発祥の地・蘭州の老舗が、2017年日本に上陸しました。牛骨や牛肉をスパイスと一緒に長時間煮込んで作られたスープは、旨みがギュッと凝縮。並んでも食べたい逸品です。●東京都千代田区神田神保町1-3-18 ●営業時間:11:00〜14:30、17:00〜20:30/水定休

 

【ネオ中華の例02/神楽坂・鉄板中華 青山シャンウェイ 神楽坂店】

裏メニューがいまや店の代名詞に! スパイシーなBIGスペアリブ

毛沢東スペアリブ 1人前980円(写真は3人前)

元々は裏メニューのはずが、いまや誰もが注文する名物のスペアリブ。オリジナルスパイスがたっぷりかかった骨付き肉は、1人前でもボリュームがあり満腹になる。残ったスパイスは持ち帰りOKです。●東京都新宿区神楽坂2-6-1 ポルタ神楽坂2F●営業時間:月〜金11:30〜14:00、17:30〜23:00/土11:30〜14:30、17:30〜23:00/日・祝12:00〜14:30、17:30〜22:00(日曜はしばらくの間休業)

 

【その4】フュージョングルメ

ジャンルのクロスオーバーが新たな一皿を生み出す!

「普通」に飽きたグルマンを唸らせる、ジャンルを超えた新メニューが続々と誕生中。カレー×台湾料理など、異ジャンルの融合料理店が増えています。ありがちな創作料理ではなく、明確なコンセプトが立っているのが印象的。トガッたテーマの店も、今後さらに人気を集めそうです。

 

 

【フュージョングルメの例01/大久保・SPICY CURRY 魯珈】

《カレー×魯肉飯》元気になる薬膳カレーと豚バラのハイブリッドごはん

ろかプレート 950円

ディープタウン大久保の新名物。手作り薬膳カレーと、台湾屋台で人気の豚バラ肉かけごはん「魯肉飯」を合いがけしたハイブリッドな一皿。スパイスの香り立つカレーがやみつきになる味わいです。●東京都新宿区百人町1-24-7 シュミネビル1F●営業時間:月・水・金11:00〜16:00/火・木11:00〜15:00、17:00〜20:00/土・日・祝休

 

【フュージョングルメの例02/鎌ヶ谷・カフェロンコ】

《イタリアン×タイ》 エスニックなスープにからむ自家製モロヘイヤパスタ

 イタリア風トムヤムクン 海の幸スープパスタ1380円

ゆったりした雰囲気のイタリアンカフェで提供されるのは、トムヤムクン風スープやグリーンカレーでいただく、自家製モロヘイヤパスタ。ヘルシーで斬新なエスニックコラボです。●千葉県鎌ヶ谷市道野辺本町1-15-12●営業時間:12:00〜16:00、18:00〜21:30/月〜木定休

 

【その5】定額制グルメ

定額で食べ&飲み放題、月極めフードサービス!

定額制でリピート客を増やすねらいは、客側にも「もとをとった」感をもたらします。WIN-WINなビジネスモデルとして注目です。ITサービスではおなじみ、利用期間に対価を払うサブスクリプション型サービス。スマホの進化も後押ししてアメリカで広まりましたが、日本でも今後ブームとなるでしょう。

 

【定額制グルメの例01/西新宿・coffee mafia】

毎日コーヒーが欠かせないマニアのための定額コーヒー

 月額コーヒー会員 2000円/月

スマホ画面で月額会員権を見せるだけでコーヒーがいつでも無料で飲める、話題のコーヒースタンド。10杯飲めばもとがとれるため、出勤前やランチ、仕事帰りなど、1日に何度も来店するリピーターも多いです。●東京都新宿区西新宿6-12-16 天空MURA2F●営業時間:8:00〜18:00/土・日・祝定休

 

【定額制グルメの例02/野郎ラーメン】

ラーメン好きにはたまらない定額コース

1日一杯野郎ラーメン生活 8600円+税/月

人気メニュー3種から好きなラーメンを毎日1杯食べられる定額サービスを開始。スマホのアプリで決済も簡単に行えます。

 

【その6】ムービージェニック鍋

五感を刺激する、シズル感たっぷり鍋がアツイ!

2017年の流行語は「インスタ映え」。しかしイマドキはテーブルで1アクション仕掛けのある「動画映え(ムービージェニック)」が主流に! インスタ映えを気にする人にとっては、料理もムービージェニックさが重要。そんな彼らがこの冬飛びついたのが「めり乃」の名物鍋。シズル感抜群で、いい動画が撮れて盛り上がれますよ!

 

【ムービージェニック鍋の例01/新宿 めり乃 新宿店】

肉×わた飴のミスマッチ感も「かわいい♡」と女子ウケ◎

 ラムしゃぶ食べ放題+2時間飲み放題付きコース 4320円

出汁に加える砂糖をわた飴の状態で提供する、ラム肉のしゃぶしゃぶ。わた飴が溶け出す様子はまさにムービージェニックで、インスタ女子の心をがっちりつかんでいる。●東京都新宿区歌舞伎町1-6-3 石塚ビル 3F●営業時間:月〜金・祝前日 15:00〜23:30、土・日・祝 11:00〜23:30

 

↑羊のようなふわふわもこもこのわた飴を、出汁の入った鍋に投入。一瞬で溶けてしまうためスマホの準備は万全に

 

【その7】24時間飲み放題

阿佐ヶ谷発! おバカな試みで東京の夜を盛り上げる!

飲み歩き文化が根付く阿佐ヶ谷エリアで、24時間営業を行う「博多屋台よかたい」。破格のサービスで、地域活性化にも一役買っています。今後もこうしたサービスを提供する店が増えれば、「24時間飲み放題」の定着も期待できます。

 

【24時間飲み放題の例/博多屋台よかたい 阿佐ヶ谷店】

博多名物をつまみに夜通し飲んでも240円

博多屋台よかたい 阿佐ヶ谷店 24時間飲み放題 240円(毎月24日限定)

焼き鳥やラーメンなど博多の屋台料理をメインで提供。通常は24時間2400円飲み放題ですが、毎月24日はその1/10という衝撃プライスに。リストバンドで管理し、24時間内なら出入りが可能です。●東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-34-14●営業時間:24時間/無休

 

 

【その8】シメパフェ

一日の終わりを〆る、ごほうびパフェ

飲んだ後は甘いものが欲しくなる。からの、シメパフェ。そんなニーズで生まれた札幌発祥の食トレンドが、SNSなどを通じて全国に拡散中です。

 

【シメパフェの例/札幌シメパフェ】

札幌発の食トレンドが東京をはじめ全国的に拡散!

札幌シメパフェ

新鮮な牛乳や旬の果物が手に入りやすい札幌で生まれた「パフェで一日を締めくくる」という新たな食トレンド。ファミレスのデニーズでも「〆(シメ)パフェ」というワードが登場し、注目を集めています。

 

【東京にも“シメパフェ”が続々拡大中!!】

夜パフェ専門店 パフェテリア ベル

飲んだ後が一番おいしく感じられるように、甘さを控えめにし、食材を厳選。そんなこだわりパフェを提供する専門店が、東京にも姉妹店をオープンしました。●東京都渋谷区道玄坂1-7-10 新大宗ソシアルビル3F●営業時間:17:00〜24:00/金・土・祝前日17:00〜26:00