夜勤労働者ほど健康を害しやすいと言われますが、夜勤労働がもたらす悪影響はそれだけではないようです。何と夜勤労働者は、日中働く人よりも太りやすい傾向にあるというのです。これを明らかにしたのは香港中文大学の研究チーム。夜勤労働に伴う肥満リスクについて紹介しましょう。

夜勤労働者の腹部肥満リスクが高いことが明らかに

世界の労働人口の20%は夜勤労働者といわれていることもあり、香港中文大学の研究チームが今回発表した内容には、世界中から多くの注目が集まっています。その発表内容によれば、2017年3月までに公表された労働者のシフト勤務パターンと肥満との関連性を調査した結果、夜勤労働者には肥満、もしくは過体重になるリスクが1.23倍も高く、腹部の肥満リスクにおいては1.35倍も高いことがわかったそうです。更に日替わりローテーションで夜勤する人よりも、長期間夜勤のみで働き続けているひとは肥満リスクが29%も高いことも明らかとなっています。

ワシントン大学専門家の見解によると

この夜勤労働者は肥満リスクが上昇する結果について、米ワシントン大学の専門家コニー氏は、人はホルモンをリセットするため夜に眠るようにプログラムされているが、これを妨げる夜勤労働はホルモンバランスの悪化を招き、食欲は亢進し必要以上に食べてしまうことで肥満の原因となる、と見解を述べています。恐らくこのホルモンとは、食欲や代謝をつかさどるレプチンとグレリンのことだと思われます。満腹ホルモンといわれるレプチンが減ると食欲増進の働きがあるグレリンが増え、やがて人は高脂肪食や高カロリー食を欲するようになってしまうのです。詳しくは(睡眠不足で太っちゃう! 肥満と睡眠のメカニズム )を参照してみてください。

夜勤が避けられないなら対策を

肥満リスクが高かろうと何だろうと夜勤が避けられない方はいるはずです。そんな方は少しでも肥満のリスクを低減させられるような対策を講じておきましょう。まずは根本的な原因の睡眠不足を予防することです。具体的には夜明けの朝日で覚醒する前に床につくこと、もしくはサングラスをするなどして覚醒を避けることなどです。目に相当量な光を取り込めば人は覚醒し活発的になる反面、質の高い睡眠どころか眠りにつくことさえ困難になります。そのため朝日で覚醒する前に自宅で床につくことが重要なのです。次に睡眠不足に伴う食欲増進に備えること。食事は食物繊維豊富な野菜から食べることで過剰な食欲が抑えられる上、肥満の原因となる急な血糖値の上昇も防げます。あとはしっかりかむことで満腹中枢が刺激され、暴食に走ることもなくなるでしょう。

夜勤労働で睡眠不足が蓄積しており、なおかつ太ってきた、お腹が出てきたと感じるあなたは要注意。すぐにでも何かしらの肥満対策を講じるべきでしょう。


writer:サプリ編集部