富裕層が増加し、その純資産総額も増えるにつれ、ここ10年、富裕層の各種資産配分ツールの割合にも大きな変化が生じている。

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富裕層が増加し、その純資産総額も増えるにつれ、ここ10年、富裕層の各種資産配分ツールの割合にも大きな変化が生じている。一財網が伝えた。

「中国国際金融」がこのほど発表した報告は富裕層の資産配分の変化についてまとめている。まず、現金・貯金の占める割合が大幅に低下し、金融商品が占める割合が顕著に上昇している。次に、新しい金融商品が資産配分ツールとして登場し、多様化、分散化が進んだ。

2006年、中国の個人が所有する投資可能な資産のうち70%が現金・貯金で、少量の資産が株式や市場公募債に投じられていただけだった。しかし、17年、個人の投資可能な資産のうち、現金・貯金が占める割合が41%にまで低下し、銀行の資産運用商品、資本市場の商品、海外の商品、プライベート・エクイティーの4種類に投じられている資産の割合が顕著に増加した。

このような変化は、ここ10年、中国の財産管理市場の金融商品、対策が多様化し、投資者の選択肢が増加していることのほか、多くの投資者、特に富裕層が、専門機構を通じて資産運用を行っているため資産配分ツールが増えて、資産が分散化、多様化したことが原因となっている。

富裕層に人気の金融資産4種類

ここ10年、中国で個人の資産配分に占める割合が最も顕著に増加したのが、銀行の資産運用商品だ。中国で最大規模の財産管理商品である資産運用商品は17年10月末の時点で、28兆4500億元(約483兆6500億円)規模になっている。

資本市場の商品は現在、中国の個人の資産配分において、現金・貯金、投資性不動産に次いで3番目の規模となっている。資本市場の商品には、個人で所有する株式、非上場株を取引する店頭市場「新三板」、債券、公募ファンドなどが含まれる。投資家は公募ファンドや証券、プライベート・エクイティーなどの商品を通して、国内の資本市場に投資することができる。17年11月末の時点で、プライベート・エクイティー資産は計11兆4100億元(約194兆円)、証券・私募は3兆元(約54兆円)規模に達している。

中国の個人の資産配分において、海外投資も新たな選択肢となっている。同分野は、リスクを分散させたり、収益の安定性を強化したりする点で、一定の役割を果たすと同時に、海外市場には、投資可能な地域や資産の種類などの豊富な選択肢があり、投資者は一層多元化した収益源を確保することができる。

中国の個人の資産配分において、その他の国内投資も新たな選択肢となっている。16年、中国市場で登場したプライベート・エクイティーの額は8000億元(約13兆6000億円)を超えた。この数字は06年の5.7倍で、急速な増加となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)