執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

急激に血中のアルコール濃度が高くなった時に起こる、急性アルコール中毒。安全にお酒を楽しむために、急性アルコール中毒になった場合の対処法を知っておきましょう。

アルコールは神経系の麻痺を起こす

新年会など、お酒を飲む機会が増える時季。「お酒はほどほどに」とわかってはいるけれど、ついつい飲み過ぎてしまうこともありますよね。

自分はお酒が強いと思っている人でも、その日の体調によって酔いが回りやすい場合もあります。特に、急性アルコール中毒は、命の危険もあるので周囲の人も自分も注意が必要です。

急性アルコール中毒とは、お酒を短時間にたくさん飲むことによって、血液中のアルコール濃度が上がってしまい、脳の機能が麻痺するもの。アルコールの主な作用は神経系の麻痺。普通に酔ったレベルでも、グラスをうっかり倒してしまう、足元がおぼつかない、呂律が回らないなど神経系の麻痺による現象が起こります。それが急性アルコール中毒になると、意識の低迷、血圧の低下、呼吸困難、脱力、嘔吐などの症状に。最悪の場合は、呼吸麻痺や嘔吐物がノドにつまることで死に至るというケースもあります。

一緒に飲んでいた人が酔いつぶれてしまったら

酔いつぶれて寝てしまった人は、ただ眠くなって寝ているのではなく、急性アルコール中毒の可能性があります。では、そんな人には、どう対処したらよいのでしょうか?

まず、寝ているからと放置せずに、意識があるかどうかを確認しましょう。意識がある場合は、水をたっぷり飲ませること。そして、締め付けの強い衣服の場合はゆるめて、横にして寝かせましょう。これは、万が一嘔吐しても吐瀉物がつまらないようにするためです。ブランケットなどをかけて体を冷やさないようにすることも重要。もし、意識がない場合は、救急車を呼びましょう。

急性アルコール中毒を防ぐ飲み方のコツ

急性アルコール中毒は、お酒を飲む人なら誰もがなる可能性のあるものです。予防のために意識して取り入れたいコツをご紹介します。

・お酒と同量の水を飲みながら飲む

血中のアルコール濃度を急上昇させないため。また、お酒は利尿作用があるので脱水症状になりやすくなります。水を飲むことで脱水症状を防ぐとともに、アルコール分解を助けることにもなるので、二日酔いの予防にも。

・お酒を飲む前に、水分補給をしておく

体に潤いが足りていないと、血中のアルコール濃度が高くなりやすくなります。夜にお酒を飲む予定がある日は、日中から十分な水分補給を。お茶やコーヒーは利尿作用があり、体の水分を排出することになるので、水分補給にはなりません。水や白湯を飲むようにしましょう。

・空腹時にお酒を飲まない

お腹が空いている時にお酒を飲むと、アルコールの吸収が早くなり酔いやすくなります。空腹時は、まず何か食べてから飲むこと。また、お酒を飲んでいる間も、おつまみを頼んで、お酒ばかり飲むのは避けましょう。

・疲れている日、睡眠不足の日は避ける

体に疲労が溜まっている時は、体がアルコールを分解する力も弱く、いつもと同じ量を飲んでも酔いやすくなっています。どうしてもお酒を飲まなければいけない時は、アルコール度数の低いものを選び、ゆっくり飲むようにしてください。水も一緒に飲むことを忘れずに。