5日、韓国では最近、平昌五輪の公式ライセンス商品「平昌ロングパディング(ダウンジャケット)」のヒットをきっかけに、ロング丈ダウンコートが大ブームとなっている。しかし、このブームに不快感を抱く人も少なくないという。写真は平昌五輪の会場。

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2018年1月5日、韓国では最近、平昌五輪の公式ライセンス商品「平昌ロングパディング(ダウンジャケット)」のヒットをきっかけに、ロング丈ダウンコートが大ブームとなっている。しかし、韓国・ニュースによると、このブームに不快感を抱く人も少なくないという。

30代のキムさんは最近、SNSで偶然、動物の毛を採取する映像を見た。「服は流行に合わせて気軽に買い、捨てるもの」と考えていたが、その一着を作るために数十匹の動物が犠牲になっているという事実を知り、衝撃を受けたという。キムさんは「毛を抜かれ、皮膚が赤く腫れあがった動物が鉄柵の中で震えて苦しんでいた」とし、「映像を見た後から動物の毛で作られた服は買っていない」と述べた。また、流行中のロング丈ダウンコートについても「多くの鳥が虐待されたことを考えるとぞっとする」と嘆いた。

韓国の動物保護団体によると、毛がダウンコートの詰め物としてよく使用されるアヒルやガチョウは、生後から食肉として屠殺される、または自然死するまで6〜10週の間隔で毛を抜かれ続ける。さらに、皮膚に傷がついた場合は麻酔もなしに縫合されているという。

ただ、平昌五輪の公式ライセンス商品「平昌ロングパディング」は動物保護のため、RDSの基準に合う原料のみを厳選して使用しているという。RDSとは生きた状態で毛を抜かない、強制的にえさを注入しないなど倫理的な方法で生産されたダウン製品であることを証明するもの。しかし、これについて動物団体は「平昌ロングパディングのブームを受け他のメーカーもロング丈ダウンコートの生産に熱を上げている。結局は非倫理的な生産をあおることになった」と懸念を示している。さらに「RDSの認定を受けたからといって人道的な方法で生産されたと見ることは難しい」と主張し、「ダウンの80%以上が中国で生産されているが、中国には産業動物の最低限の福祉を保障する動物保護法がない」と説明した。昨年にはRDSの認定を受けた場所で生きた鳥が毛を採取される様子が録音された証拠ファイルも公開されたという。動物団体は「動物虐待問題を根本的に解決するには代替素材で作られた製品を購入する以外の方法はない」と主張している。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「人間の数が増えるほど自然破壊、公害誘発、動物虐待が深刻になる」「そんな風に作られていたなんて!知っていたら買わなかったのに」「動物が苦しまないように配慮するべき」「僕たちに動物を苦しめる権利はない」など驚きや憂慮の声が寄せられている。

そのほか、「せめて『申し訳ない』との気持ちを持って着よう」「流行は一時。ダウンを買う時は慎重に」と呼び掛ける声や、「鳥の毛を使ったダウンが保温性に優れているのは事実。動物を虐待せずに保温性が高くて価格の安い服を作る技術が開発されれば…」と願う声、「抜かずに剃ればいいのでは?」と提案する声も。

一方で「かわいそうだけど寒さには勝てない」「そんなことを考えていたら何も食べられなくなる」と主張する声もみられた。(翻訳・編集/堂本)