6日放送、毎日放送「せやねん!」では、ボクシングの元世界3階級王者・長谷川穂積氏が、3月に因縁のリベンジマッチに臨む前WBC世界バンタム級王者・山中慎介にインタビューした。

昨年8月、ルイス・ネリと対戦した13度目の防衛戦で、4ラウンド途中でセコンドからタオルが投げ込まれ、TKO負けを喫した山中。だがその後、相手に薬物疑惑が浮上。WBCから再戦指令が出て、一時は引退も考えていた山中は再起を決意した。

プロで初の敗北を喫したときの心境を問われると、山中は「コーナーに戻るまでの間がすごい長いというか、いろんなことを考えました」とコメント。「タオル投入を批判することはないですけど、もう少し闘いたいというのもありました」と、悔いが残っていることをうかがわせ、「あの試合内容では終われない」という想いから再起を決めたと明かした。

試合後の周囲の反応も当然これまでと違ったが、最も多かった「負けても僕の中ではいつまでもチャンピオンです」という声には励まされたようだ。ただ、2人の子どもたちに「強いパパ」を見せられなかったことには心を痛めていた様子。王座防衛のたびにリングに上がっていた息子が落胆する映像を見たときには「ウルっときた」という。

ただ、その家族とずっといることで「ゆっくり今後について考えることができた」という山中は、冷静に現実を受け止められているようだ。前回の負けを偶然と考えているのか、実力だったととらえているのかを問われると、「ディフェンスに関しての悪い部分が出てしまって最終的に止められた形になったんで、結果的に言えば実力ですかね、今思えば」と答えている。

じつは、長谷川氏はこの意識が再戦に向けた鍵を握るとみていた。「負けを受け入れないと絶対強くなれないし勝てない」からだ。その長谷川氏に「実力で負けた」と認めた山中は「あの負けた気持ちを晴らすのは次に勝つことしかない」とコメント。「人生そんな勝負できることってないじゃないですか。それを思うとふっと『幸せやな』と思うときもある」と、前向きに語った。

「今まで以上に一番厳しい闘いになるっていうのは改めて感じましたけど、それを乗り越えて、勝って、笑って、リング降りて報告したい」と意気込んだ山中。五分五分の闘いになると予想した長谷川氏は、勝利はもちろんのこと「悔いなく闘ってほしい」とエールを送った。