アニメ「刻刻」主要キャストの瀬戸麻沙美、安済知佳、山路和弘(写真左から)にインタビュー!

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タイムストップSFアニメ「刻刻」が、1月7日(日)夜0時30分よりTOKYO MX、BS11で放送開始。また、Amazonプライム・ビデオで日本・海外独占配信される他、第1話は1月6日(土)夜0時ごろより先行配信となる。

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本作は、堀尾省太による同名漫画が原作。時間を止めることのできる“止界術”を受け継いできた一家「佑河家」が、誘拐事件に巻き込まれたことをきっかけに、止界(時の止まった世界)や一家の謎に直面していく。

今回、主人公・佑河樹里役の安済知佳、敵組織の謎の女性・間島翔子役の瀬戸麻沙美、樹里の祖父である“じいさん”役の山路和弘にインタビュー。物語を紡ぐ3人の声優陣に、アフレコ現場でのエピソードなどを自由に語り合ってもらった。

――まずはそれぞれ演じられる役どころをご紹介ください。

安済:私が演じる佑河樹里は、家族それぞれの個性が悪い意味で強い、あまり良いとは言えない環境で暮らしていて、もやもやした感情を抱えている女性です。彼女は就職活動をしているのですがうまくいっておらず、そちらでもフラストレーションをためてしまっています。

そんな中、樹里のおいっ子がさらわれてしまったことをきっかけに、佑河家が時を止める“止界術”を使えることを知ります。そこからの彼女はまるで覚醒したかのように、心の強さを非日常の中で発揮していきます。すごく負けん気と正義感が強く、演じている私自身「よくそんなに前ばかり見て進めるな」と感心してしまうくらい、精神的に強い真っすぐな子という印象があります。

私自身も樹里と似ていて“考えるな、感じろ”派ということもあり、彼女を無我夢中で必死に演じています。ですので、彼女を演じながら役が出来上がっていった部分もありますね。今作はアフレコのスタイルも独特なので、新鮮な気持ちで臨めています。

■ 樹里と間島―対照的な二人

瀬戸:間島翔子は、樹里を軸に始まった物語に突然登場してくる女性で、樹里にとっては何か害を及ぼしてきそうな雰囲気を持つ人物です。ただ、彼女には止界にいる目的があり、それを遂行しようとする強い意思を持っています。そのために他人を利用するなど、常に冷静な女性という印象です。

山路:頭の良い娘だよね。

瀬戸:そうですね。樹里とは反対の性格で、そこが対比になっているというか。物事に対して、樹里なら突っ走ってしまうところを、間島は考えてから冷静に動く印象があります。

安済:同い年という設定の二人ですが、あまりそうは見えないです。だからこそ、(第1弾の)キービジュアルでもこのように描かれているのかなと思います。

※第1弾キービジュアルでは樹里と間島が上下対称に配置されている

■ “止界術”の伝承者である“じいさん”

山路:私は樹里のおじいちゃん役です。

――役名も“じいさん”で、唯一名前が明かされていませんね。

山路:おかげで私までスタッフにも「じいさん」と呼ばれていて、現場に来るたびに老けていく気がします(笑)。

この作品には、大きく分けると「頭の良い組」「それほど良くない組」「頭の悪い組」がそれぞれ行動していて、樹里とじいさんは「それほど良くない組」、間島は「頭の良い組」です。最終的にどの組が目的を果たすかは見てのお楽しみですが、そこに至る展開がアフレコをしていてとても面白いです。

安済:樹里や視聴者の方にとっては、初めて“止界術”を見せてくれる人物です。佑河家に伝わる“止界術”を家族で唯一知っていたのがじいさんになります。

山路:だから、「樹里たちに教えるまで、“止界術”をどのくらい一人で使っていたのだろう?」「若い時から知っていたのであれば、悪いこともして、だんだんと変わってきて今に至ったのかな」といったことも、役作りの時に考えましたね。

――オーディションでの思い出がありましたらお聞かせください。

安済:今作はまずテープオーディションが行われ、その後にキャスト同士で実際に掛け合う演技を行うオーディションがありました。樹里は間島との掛け合いと、じいさんとの掛け合いがあり、私はそういった形式のオーディションをなかなか受けたことがなく新鮮でした。

山路:確かにあまりないよね。

安済:じいさん役には山路さんの他にもそうそうたる声優さんが集まられていたので、掛け合いができる喜びもありつつ、それ以上にとても緊張したのをよく覚えています(笑)。

――本作は“止界術”“霊回忍(タマワニ)”“神ノ離忍(カヌリニ)”など独自の用語も多く、独特の世界観を持った作品ですが、初めて作品に触れた際はどんな感想を持ちましたか?

瀬戸:「止まった世界をアニメでどうやって表現するんだろう?」というのが気になりましたね。雑踏や自然の音がない世界なので、収録でもガヤがないのがすごく印象的です。

山路:私はオーディションの台本で初めてこの作品を知ったのですが、その文章を読んだ時は「案外固い話なのかな?」と思いました。そうしたら、うちのマネジャーに「違いますよ! コメディーです」と言われて! 作品全体は決してコメディーではないとは思うのですが、じいさんや樹里の父の貴文について言ったのかな?(笑)

瀬戸:特に貴文はおちゃめなシーンもありますもんね。

安済:貴文はかなり癖の強い人物なのですが、貴文役の辻谷(耕史)さんの演技がまたすごくて!(笑)

瀬戸:あんなにかっこいい声なのに、“駄目な大人”のお芝居がうま過ぎるんです(笑)。

安済:収録で掛け合いをした時も、その“駄目な大人”演技に私までリアルにあきれてしまって。その感情が思わず樹里の声として出てしまい、ディレクターさんに「ちょっと冷たく当たり過ぎ。そこまで嫌わないで」と注意されました(笑)。

――最初に安済さんがおっしゃった「独特なアフレコ」とは、ガヤがない点以外にも?

安済:樹里のおいの真を演じる岩田(龍門)くんをはじめ、子役の子が多く参加していて、年齢層が幅広いアフレコ現場になっています。

山路:これがまた演技がうまいんだよね。

安済:私は普段はあまり小さい子と関わる機会がないので、「おいっ子に対しての愛情をどう表現したらいいだろう」と、アフレコが始まるまでずっと考えていたんです。ですが、岩田くんの第一声を聞いた時に「かわいい!」と自分の中に湧きあがるものがあって。音響監督さんには「その感情を乗せてくれればOK」と言われました。

瀬戸:岩田くんは会うたびに表情が柔らかくなってくれているのがすごくうれしいです。でも、大人と一緒に仕事をすることへのプロ意識も持っている子という印象です。

山路:自分のせりふを全部覚えてから現場に来ている感じがする。

瀬戸:男性陣が多い現場なので、先輩方によるいろいろな演技を見て、岩田くんが将来どんな役者さんになるのか今から楽しみです(笑)。

子役と言えば、私は回想シーンで幼かったころの間島を演じた際、子役の子と掛け合いがあったんです。本物の子どもとの掛け合いということで、私は“変に子どもの芝居をしている”と指摘されないように注意して臨んだのでとても緊張しました。

――お2人はアフレコで特に力を込めて演じられたシーンはどんな場面ですか?

瀬戸:樹里の役柄的に、知佳さんから常に力を感じます!

安済:常に全力ですね。だから、たまに頭に血が上ってクラっとします(笑)。

山路:俺はやっぱり瞬間移動のたびに力入れてるかな。

安済:樹里とじいさんは走っていたり忙しいシーンが多いですね。

瀬戸:あと、私は間島が泣き叫ぶ場面も印象に残っています。なぜそうなるかはネタバレになるので言えないですが、力を込めて演じました。

山路:あの場面は俺も原作で読むたびに泣く。間島の表情がすごく来るよね。

瀬戸:原作は、どの表情の描写も人間らしさがすごく伝わってくるんです。だから、お芝居のヒントにしようと原作をよく見返しています。もちろん、原作にないアニメならではのシーンもあるので、そこは原作ファンの方もまた新たに楽しんでいただければと思います。

――皆さんは普段どんなテレビ番組をご覧になりますか?

山路:うちはほぼ「アニマルプラネット」しか流さないです。動物を見ていつも癒やされてます(笑)。

瀬戸:私もあまり見る方ではないですが、「情報ライブ ミヤネ屋」(毎週月〜金曜昼1:55、日本テレビ系)が好きです。

安済:主婦だ!

瀬戸:CMに入る前ギリギリのタイミングで、宮根(誠司)さんがぶっこんでくるところがすごく好きなんです(笑)。放送時間の使い方がうまくて、番組終わりの「それではまた明日」みたいなところも宮根さんは絶対に切れずに尺に収めるんですよ。解説も分かりやすいですし、番組セットの色みもなんだか好きです。

安済:私は夕方にやっているサスペンスものの再放送を見るのが好きです。

山路:こっちもおばちゃん(笑)。

安済:最近は仕事と重なってなかなか見られていないのですが、「相棒」(毎週水曜夜9:00、テレビ朝日系)とか「科捜研の女」(毎週木曜夜8:00、テレビ朝日系)をあの時間に見るのが幸せでした。

――安済さんは半年前に伺った際から引き続き、サスペンスがお好きなんですね。

瀬戸:(半年前の安済の記事を読んで)「私はほぼテレビをつけないです。Vチェックと自分の作品ぐらいしか見ていなかったんですけど、最近は見るようにしていて。好きなジャンルはサスペンスもののドラマで、最近見たのは『相棒』の再放送です」だって!(笑)

安済:やばい一緒だ〜! 前回とは違うことを言えたと思ったのに!(笑) 記憶力が駄目ですね…私。だから見たかもしれないサスペンスものも、何度でも楽しめるのかもしれない(笑)。

――では最後に、作品の見どころや意気込みをお願いします。

安済:この「刻刻」は時が止まった世界での戦いを描いたお話です。“時が止まった世界”を描く作品は他にもありますが、そういった作品を知る皆さんの予想を覆すような展開が待っています。特にラストは目が離せない結末を迎えますので、ぜひ確かめていただきたいです。

設定が緻密で掘り下げがいのある作品ですので、「もし時が止まったらどうするか」というテーマとともに、視聴者の方々に盛り上がっていただければうれしいです。よろしくお願い致します。

瀬戸:登場人物それぞれに意志や目的があり、時が止まった中で起きているとは思えないぐらい厚みのある物語になっています。その意志同士が相いれずに戦いが起きていきますが、その戦いも時が止まった中で起きるので見る方は不思議な感覚に陥るんじゃないかと思います。

見どころとしては、ぜひ間島に注目していただきたいです。あと、やはり原作がとても面白く、アニメと比べるといろいろと発見もあると思うので、ぜひどちらも楽しんでもらえればと思います。

山路:私もこの原作がすごく好きです。こんなに面白いと感じた漫画は久しぶりなので、それをアニメとして皆さんに見てもらえるのがうれしいです。

自分の役で言えば、瞬間移動というしゃれた能力をじいさんだけが使えるという、不思議な縛りを作品で作っているところが個人的に気に入っていて。しかも、その力も不完全なもので、いつも横になったり天井に止まってしまったりするんです(笑)。でも、その間抜けさの中に必死さがあって、演じていて気持ちがいいです。ですので、そんなところも注目して楽しんでもらえればと思います。(ザテレビジョン)