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もくじ

ー ゴルフの姉妹車コラード 人気が急上昇
ー コラード ラインナップは?
ー フォルクスワーゲン・コラードの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見

ゴルフの姉妹車コラード 人気が急上昇

ゴルフの姉妹車となるコラード。来年で30歳だ。ゴルフほどガッツがあるとは言えないが、若くして亡くなったロック・スターのようにその名声は年を追うごとに高まっている。

もちろん、「いったいなんだ、このクルマは?」と皆に言われるような、さみしい時期もあった。しかしこんにちでは、コラードはモダン・クラシックとして人気再沸騰中だ。

すでに、最も高価なVR6ストームは2万ポンド(300万円)を超えている。が、幸いなことに、そんな大金を使う必要はないし、使うべきでもない。

そのかわり、程度の良いVR6が5000ポンド(76万円)ぐらいから買える。すごく程度のよいものなら6500ポンド(98万円)程度だ。下を探すなら2500ポンド(38万円)あたりがスタートラインだ。

では実際にはどんなクルマなのだろうか?コラードはシロッコの後継車だ。「フォルクスワーゲンならではのヨーロピアン・スポーツ」と銘打ったコラードは、2代目ゴルフをベースとする2+2である(後期の1992年のVR6は、サスペンションとシャーシーの一部を3代目ゴルフと共有する)。80km/hで立ち上がるアクティブ・リア・スポイラーがちょっと面白い。

コラード ラインナップは?

英国では1989年に販売が開始されたコラードは、タフで活発なゴルフGTIの138ps 1.8ℓ16バルブ・エンジンを搭載していた。実際、このエンジンと後継となる138ps 2ℓ16バルブ・エンジン(1992年)は、どう考えてもシンプルさと信頼性でピカイチだった。タイミング・ベルトだけはときどき交換した方がいい。

しかし、短命だったスーパーチャージャー付1.8ℓのG60(1991年)は、とてもシンプルとはいえない。最高出力160psを絞り出し0-100km/hは8.3秒だが、指定通りの間隔でオイル交換をしないと高回転のスクロール式スーパーチャージャーはすぐに壊れる。

もし興味があるなら、スーパーチャージャーの修理履歴を確かめること。

おそらく、ユーザーからのクレームが将来多発するのを怖れて、1992年にフォルクスワーゲンはG60を2.9ℓエンジンのVR6に置き換えた。

最高出力は190psとパワフルで0-100km/hは6.8秒と俊足、かつとてもスムーズだ。エンジンのタイミング・チェーンには要注意。寿命は16万km程度だ。

同じ年にスタイリングも少し変わった。7枚羽根のグリルは2枚羽根に代わったが、フロント・アーチが広がり、ボンネットにパワーバルジがついたことがより重要だ。翌年にはインテリアのスイッチが新しくなり、ヒーター・コントロールは壊れやすいと評判の悪いロータリー式になった。

1994年には2ℓ16バルブに加えて、117psを発生する8バルブのエンジンが追加された。1995年には革内装で6スポークのアルミ・ホイールを履いた限定バージョンのVR6ストームが登場し、コラードはこれで最後となる。

どのバージョンを買うにしても、在庫が豊富で価格がリーズナブルな今のうちに買った方がいい。

フォルクスワーゲン・コラードの中古車 購入時の注意点

エンジン

VR6ではオイルとフィルタを頻繁に交換することが望ましい。タイミング・チェーンの異音に注意。寿命は16万kmで交換費用は800ポンド(12万円)。エンジンをおろす必要があるからだ。

1.8ℓでは安定化バルブに問題が起きる場合があり、アイドリングが不安定になる。G60では、スーパーチャージャーのメンテナンスあるいはリビルドの書類があるか、チェックすること。

ギアボックス

ギアボックスが冷えているときは、1速と2速を間違わずに選択すること。

インテリア

ヒーターが働くことを確認すること。1992年以降の丸形ダイアルのシステムはちょっと気難しく手荒に扱われることを嫌う。前席前の床が湿っていれば、ヒーター・マトリックス、ドア・シール、スカットル・ドレインの詰まりを疑うこと。

ボディ

フロント・ウイングとシルは腐食しやすい。バッテリー・フロアにも水が溜まり腐食する。フロント・リアのウインドウの周辺はさびやすい。

リア・パネルにフォルクスワーゲンの規格ステッカーが貼ってあるかどうかチェック。それがない場合はクラッシュ修理の恐れがある。80km/h以上でアクティブ・リア・スポイラーが立ち上がることを確認すること。

ヘッドライトとフォグライトの交換部品は貴重品だ(250ポンド=3万8000円まで)。ヘッドライトは修理可能だがフォグはできない。ドア・ハンドルは弱い。安価なパサートのリア・ハンドルが流用可能だ。

サスペンションとブレーキ

ブレーキとサスペンションの部品は豊富で安価だ。ABS付であれば、警告灯が消えているかをチェック。また、ブレーキ・ペダルに足を乗せたままエンジンを始動すると、ABSの脈動を感じるはずだ。

専門家の意見を聞いてみる

デーブ・ウェブスター
アウディ・VW スペシャリストLTD

「コラードは、わたしがフォルクスワーゲンのディーラーで教育を受けていたとき流行でしたね。たくさん見ましたが、目立っていたのはG60のスーパーチャージャーが壊れやすいことでしたね」

「他には、VR6のタイミング・チェーンが伸びやすくて歯をなめてしまうことです。1.8と2ℓのコラードの方がずっとシンプルでトラブルも少ないです」

「サビの問題もあります。当時は、ボディ・キットはクリップで取り付けられていて、塗装に穴が開くんです。水も溜まるので、時間がたつと下地の金属が腐食しますよ。ホイール・アーチとシルがやられますね」

知っておくべきこと

VWヘリテイジにはコラードのパーツが豊富にそろっている。なんでもあるが、ないものもある。もし右側のヘッドライトが欲しいなら急いだほうがいい。パーツがない場合が多い。同じところが壊れるコラードも多い。

いくら払うべき?

1000〜2000ポンド(15万〜30万円)

今のところ、この金額では難しい。

2495〜3995ポンド(38万〜61万円)

きちんとはしているが、かなり低年式のモデルのほとんどがこの価格帯。走行は22万km程度。

4000ポンド〜5995ポンド(61万円〜91万円)

きれいな2.0 16vとVR6が中心。

6000ポンド〜7495ポンド(91万円〜114万円)

狙い目のクルマが始まる価格帯(主にVR6)。バリューなクルマもあるが、ご注意のほど。

7500ポンド〜8995ポンド(114万円〜136万円)

程度のいい中〜高年式のG60とよく手入れされたVR6。1994年発売の最後のスペシャル・エディション、ストームも。

掘り出し物を発見

フォルクスワーゲン・コラードVR6 登録1995年 走行19万km 価格7499ポンド(114万円)

VR6はたくさんあるが、この価格では飛びぬけて程度がいい。この年式のクルマでは珍しくサービス履歴も揃っており、12か月のMOT付き。

ボディ・カラーはキャンディ・ホワイト、内装は汚れのないグレーのクロス、傷のないスピードラインのアルミホイールにまだまだ使えそうなタイヤを履いている。