いずみ吉紘脚本『トドメの接吻』は異色なラブストーリー? 若手役者×青春物語でヒットなるか

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 いよいよ明日1月7日に初回放送を迎える『トドメの接吻』(日本テレビ系)。連続ドラマ初主演の山崎賢人や、その奇異なオリジナルストーリー、そして独特な宣伝展開と、早くから話題となっている。

 山崎が演じるのは、金と権力しか眼中になく、“カネの切れ目が縁の切れ目”と女たちを弄ぶナンバーワン“クズ”ホスト・堂島旺太郎。オリジナルストーリーの内容は、旺太郎が、ターゲットとして狙いを定めた社長令嬢である美尊(新木優子)に迫ろうとすると、突如現れた謎の“キス女”(門脇麦)の“キス”により、苦しみの果てに死んでしまうというもの。そして、その続きとして描かれるのは、死んでしまった旺太郎が、7日前の見覚えのある景色の中で目を覚ましたその先。旺太郎は、唇をキス女に襲われる度、時間をループしてしまうように。なぜ、旺太郎は殺されるのかーー。“キス女”の正体とはーー。本作オリジナルの、あまりに異色なラブストーリーである。

 本作をネット上で話題にした早々の決め手は、キャスト発表時。誰かとキスをしようとする主演の山崎の「キス写真」からスタートし、その写真で顔が隠されたキスの相手が翌週に判明。その手順を繰り返し、順番にキャストが判明していく“キスリレー”という、趣向を凝らしたキャスト発表もかなり大きな盛り上がりを見せていた。

 次々とヒット作を手がける、いずみ吉紘が脚本を担当していることは見逃せまい。彼が過去に手がけた作品で、本作のキャストと組んだもので言えば、ドラマ『デスノート』(日本テレビ系)では準主役ポジションのL役で山崎賢人が、昨年上映された男子高生たちのハイテンションな野心のぶつかり合いを描いた映画『帝一の國』では菅田将暉と志尊淳が出演していた。志尊は、2015年にも、人気アニメの実写化ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(フジテレビ系)でも組んでいる。

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 また、いずみが、大ヒットドラマ『ROOKIES』(TBS系)や劇場版『ROOKIES -卒業-』以来の、平川雄一朗監督とタッグを組んだ『仰げば尊し』(TBS系)では新田真剣佑が出演。名実ともにメキメキと力をつける若手役者たちと、いずみ脚本作品のヒットとは、どこか連動しているような印象すら受ける。また『デスノート』をのぞけば、いずれの作品もが、“青春群像劇”的な側面を持っていることが分かるはずだ。若手俳優たちの瑞々しい演技と、彼の描く青春物語との相性の良さがうかがえる。特定の人物だけでなく、全体としてバランス良くキャラクターの個性と魅力が絡み合う、その鮮やかな手腕が本作でも活きることに期待してしまう。

 そして本作が、大人気の「ループもの」であることにも注目だ。繰り返し描かれるシチュエーションで、以前と違った選択をすることでズレが生じ、そのズレが大きくなるほどさらなる展開を生み、ドラマの面白さとなっていく。“タイムリープ”によって繰り返される時間の中で変化していくキャラクターの言動や行動を、演者陣がどのように体現していくのか楽しみである。

 Huluでのスピンオフドラマ『トドメのパラレル』の配信スタートや、ドラマオリジナル作品でありながら「LINEマンガ」にて漫画化もするという異例の事態。オリジナルものとあって、先の展開がまったく読めない内容もさることながら、作品全体としての今後の動向から目が離せない。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

(折田侑駿)