香港・フェニックステレビ(電子版)は日本にいる中国人留学生の体験談を掲載し、彼らが直面した困難を紹介した。資料写真。

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香港・フェニックステレビ(電子版)は「都内で中国籍の女子大学院生・江歌(ジアン・ガー)さんが殺害された事件の影響もあり、日本の司法制度や中国人留学生の日本での生活に対しても関心を寄せる中国人が増えている。中国人留学生は日本で大きなグループとなっており、彼らはそれぞれに違った思いを胸に日本に来ている」とし、日本にいる中国人留学生の体験談を掲載し、彼らが直面した困難を紹介した。以下はその概要。

■日本に留学して6年の27歳男性

日本に来て6年、私が大変だと感じたことは2度ある。いずれも日本語と関係している。

日本に来て間もないころ、私の日本語は下手だった。日本の「風は強い」は中国では「風は大きい」と形容されるが、日中の違いを認識できないでいると変な日本語になってしまう。日本人の表情を見れば自分の日本語が変だと分かるが、彼らは注意してくれない。

2度目の壁は、わたしが日本でラジオのパーソナリティーをやると決めた時にぶつかった。日本の大学を卒業後、推薦された国立大学の大学院に進学。新天地での生活の緊張をときほぐすため日本のラジオを聞き始めたある晩、外国人が日本語と英語の放送をしている番組を見つけた。この番組では、外国人のパーソナリティーが日本語で祖国の紹介を行い、英語で自身の視点から見た日本を伝えていた。この番組が非常に面白いと感じた私は、翌日、大学院を退学し、ラジオのパーソナリティーになることを決めた。

その時点で私の日本留学生活は4年たっていたが、ラジオのパーソナリティーになるにあたりネイティブレベルの日本語を身に付ける必要があるとわかり、それがいかに大変かを痛感した。

私は日本語を基礎から勉強し直し、今ではかなり上達したが、気が抜けないことは多い。常に言葉のアクセントの場所や語気、間の取り方など注意するところはたくさんある。

幸いにも、私の積極的に話す姿勢がパーソナリティーとしての特徴になった。日本人は自分の考えを表現することが得意ではなく、日本人の同僚は「君は面白いね。自分の考えを表現できるんだから」と語っていたこともある。日本人は素直に自分の気持ちを表現できることがうらやましいのかもしれないが、それができる人は少ない。私がいくら頑張っても日本人と同じように日本語を操ることはできないことはわかっている。だからこそ、私の特徴である積極的に自分の考えを表現する姿勢を貫こうと考えている。これは私が日本人に対抗できる唯一の長所だからだ。(翻訳・編集/内山)