自工会 西川廣人会長

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日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会の自動車4団体による恒例の新春賀詞交歓会が1月5日、都内のホテルで開かれ、業界や政官界関係者ら約1300人が出席して新年を祝った。

主催者を代表して挨拶した自工会の西川廣人会長(日産自動車社長)は冒頭、昨年に表面化した完成検査の不正問題について「私の所属する日産自動車での不適切な問題では、お客様や関係する皆様に大きな不信を招き、誠に申し訳なく思っている」と改めて謝罪したうえで、「今後は法令に則り、信頼回復に努めたい。新年に当たり決意を新たにした」と述べた。

西川会長は2017年を振り返り「年初は厳しい年になると申していたが、グローバルな事業環境としては比較的順調だった」と語った。2年ぶりに新車販売が500万台を突破した国内についても「景気の底固さもあって順調な年になったと実感している」と評価した。

さらに西川会長は、18年の自動車業界や世界経済について「国内では政府が昨年12月に決定した新しい経済対策パッケージによって、経済好循環の拡大を大いに期待している。また、米国においても税制改革が経済活性化に寄与する。昨年の堅調な事業環境トレンドは今年も続く」と展望した。そのうえで「日本の成長のために自動車業界の役割は大きく、革新と進化で世界の業界をリードしていきたい」と強調した。

一方、記者団の囲み取材に応じたトヨタ自動車の豊田章男社長(自工会副会長)は、今年の自動車業界の課題を「スピードとオープン」とのキーワードで表現した。電動化や自動運転技術など自動車産業が多くの変革に直面するなか、「日本の大企業は慎重になりがちだが、失敗を恐れずにバッターボックスに立つようにしたい」と語り、スピード重視で事業展開に臨む考えを示した。また、異業種や自動車業界内での提携や協業も「オープンに推進し、もっといいクルマづくりにつなげていきたい」と、表明した。

 《レスポンス 池原照雄》