攻めるゴルフに原点回帰 2017年のバーディ数1位は藤本麻子(撮影:上山敬太)

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鈴木愛による賞金女王、MVPの2冠達成で幕を閉じた2017年シーズン。各スタッツの1位になった選手を昨季1年間、青木瀬令奈のキャディ、コーチを務めた大西翔太氏に解説してもらった。
【スイング連続】躍動感漂う藤本麻子 右肩の高さキープが肝
最多のバーディ数(イーグル、アルバトロスは含まない)を叩きだしたのは藤本麻子。穴井詩、テレサ・ルー(台湾)といった攻撃的な選手を抑えて自身初の1位に輝いた。
同じ組でプレーを見ていても、藤本の攻撃的な姿勢はすごいと語る大西氏。「とにかく攻めてるイメージがありますね。常にバーディを獲るため、どうプレーしたら良いのかを逆算してマネジメントしています。2オンを狙えるところならどんなライでも行く感じですしね。悪いミスを考えないで、決め打ちしてる。パッティングもそう。強気なパットのイメージ。入らなければ仕方ないといった感じですね」
そのスタイルは2017年に始まったことではない。2013年にはこのランキングで3位に入るなど、元々バーディを“獲れる”選手だった。それが昨年は37位に終わった。その原因として大西氏が挙げるのは、自身のプレースタイルを見失ったこと。「2016年の藤本さんは、プレースタイルに迷いがあったように感じました。ショットの調子、成績が中々伴わないこともあって、守りに入っていた部分があったと思います。その結果の37位という数字ですし、賞金ランクもシード圏ギリギリの49位でした」
それが2017年は吹っ切れたように見えたという。「守りに入るスタイルは違う。自分の中では攻める姿勢は崩しちゃいけないんだな、と感じてプレーした年だったと思います。スタイルを取り戻したからこそのバーディ数でしょう。元々はショットメーカー。ピンにつけるショット力が持ち味ですから、状態が上がって気持ちも乗ってくればこのくらいバーディを獲れる選手。2017年の成績を自信にして、2018年はさらに攻めるでしょう。そうすれば2勝目も見えてくると思います」
スイング面でも、2016年と2017年でははっきりと違いが見えた。「藤本さんのスイングは海外のプレーヤーのように、肩を縦に使いながらフェースローテーションを少し抑えるといった特徴があります。このスイングの良い点として、肩を縦に使うことで肩の開きが抑えられます。そうなると直進性が高まるので方向性が定まり、ボールにトップで溜めた力をしっかりと伝えることができます。攻撃的な藤本さんにあったスイングと言えるのですが、2016年はダウンスイングからインパクトにかけて右肩が下がり過ぎてしまい、打点や球のコントロールが上手くいっていませんでした。その辺りを修正し、違和感なく振り切れたこともバーディ数につながったと思います。思った通りに身体を動かす能力、フィジカル面も素晴らしい選手ですから、このオフでブラッシュアップできれば2018年はさらに期待できるのではないでしょうか」
なお、昨年の1位は鈴木愛。今年は7位に終わっている。
【2017年バーディの獲得数ランキング】
1位:藤本麻子 357個
2位:穴井詩 348個
2位:テレサ・ルー 348個
4位:成田美寿々 345個
5位:川岸史果 343個
5位:笠りつ子 343個
【2016年バーディの獲得数ランキング】
1位:鈴木愛 370個
2位:笠りつ子 364個
3位:渡邉彩香 347個
4位:成田美寿々 340個
5位:西山ゆかり 339個
解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。2016年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。プロゴルファーの大西葵は実妹。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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