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もくじ

ー 720S/911 GT3 拮抗
ー ポルシェ911 GT3 優勝へ
ー ラップタイムの順位について

720S/911 GT3 拮抗

最高得点は200ポイント。1位と2位とで評価が分かれ、4人の審査員の内、ふたりがマクラーレンを1位とし、ふたりがポルシェを1位とした。わたし、マット・ソーンダースも、ポルシェを1位とした。

わたしは、911が一般道でもサーキットでも披露してくれた、完璧なエンターテイメント性に強く感銘を受けた。

720Sの方が速いことには間違いなく、操縦性の高さは魔法のようだし、乗り心地も素晴らしく、エルゴノミクスデザインも理想的。一般道でもサーキットでも、疑いようがなく、速い。

しかし、わたしの目と耳、手、脚など、すべての感覚尺度において、ポルシェの方が、ドライバーズカーとしては優れていると感じる。

720Sは、スーパーカー然としているあまり、荒れたサーキットでも一般道でも、攻め立てた走りを求めがちになってしまう。911は200ps以上低い代わりに、それからは距離を置いた印象なのだ。

ポルシェ911 GT3 優勝へ

マクラーレンと比べて、ふたつのシリンダーとターボが少ない分、エンジンの存在は常に実態を保っている。リアエンジンという搭載位置は正解だとも言え、運転席からの視界は極めて良く、パッケージもコンパクトに収まり、軽量でもある。ロードカーとしての完成度は非常に高い。

イギリス中南部の一般道は、コーナーが多いうえ、路面のうねりや古く痛みの酷い箇所があるが、イギリスに限らず、世界中のどの地域にも存在する路面状況なはず。このような道でも、そこそこのスピード、他人からはスピードの出しすぎと感じられないようなスピードでドライブできる。

もちろん、驚くような高速でのドライブも可能だが、必要はないだろう。どんなスピードでも、911の乗り味は完成されたもので、魅力にあふれている。

ステアリングはコミュニケーション豊かな一方で、不要なフィードバックは排除され、エンジンとトランスミッション、ブレーキは素晴らしく直感的。レスポンスも十分。必要なだけ操作をすれば、911は必要なだけ反応する。

すでに何度も記しているが、エンジニアリングの素晴らしさを体現し、ドライバーに体感させてくれるクルマは、ポルシェ911の他にはないと思う。純粋で、リニア。200点満点中183点を獲得したことがすべてを物語っている。

ラップタイムの順位について

今回のカースル・クーム・サーキットでのラップタイムは、過酷な条件の2日間で計測した。AMG GT Rとi30 Nの走行時は、最も滑りやすい路面状況だったが、極めて大きな違いは無かったと思う。

滑りやすいブレーキングエリアとコーナーに対して、ドライに近い部分が入り混じった路面。とはいえ、その差は存在したので、ラップタイムに関しては補正を掛けた数字も併せて表記している。

主観的には、マクラーレンは最速のクルマだと思うし、テストスケジュールに余裕があれば、もっとタイムを詰めることもできたと思う。

しかし、大きな驚きは、220psものパワー差がありながら、マクラーレン720Sと0.3秒差で周回した、ポルシェ911 GT3の素晴らしさ。ポルシェはまた、われわれが設定したスピード計測ポイントの3カ所すべてで、最速の数字を叩き出している。

うねった古い路面は、クルマの信頼性をテストするにも良好で、シビックは全てのコーナーのエイペックスを最速のスピードで走り抜けた。最後に、そのグリップとシャシー性能の高さを評価したい。