加藤ミリヤが【Christmas Premium Live -歌の会2017-】と題したクリスマスライブを、12月18日六本木・ビルボードライブ東京で開催した。

 2004年のデビュー以来、同世代の代弁者として愛と葛藤を歌ってきた加藤ミリヤ。普段はホールや大規模ライブハウスを中心に活動している彼女を、こんなに間近で観ることのできるライブはそうそうなく、この日は特別な距離感でミリヤとファンが音楽を共有することができた。

 約300人キャパの会場は超満員。ミリヤと同世代かやや下の世代の観客が多い普段のライブより少し年齢層が高く、彼女の歌が幅広い世代に受け入れられていることをさらに印象づけられながら、いつもとは一味違うライブになることを予感させた。バンドメンバーが登場し、ロック調のイントロがかき鳴らされる中、大きめのコートにハットを被ったミリヤが登場。「Shape Of Love」、「WANNA BE」とライブの序盤から力強いパフォーマンスで勢いづけた後、椅子に腰かけて「うたかたの日々」、鈴の音が響く「Only Holy」をエモーショナルに歌い上げ、公演タイトルの「歌の会」にふさわしく、芯の通った歌声で観客を魅了した。その後は1曲の中で高音と低音が入り混じる「BABYLON」やバラード・アレンジの「女神の光」、山下達郎「クリスマスイブ」のカバーと、クリスマスらしい演出で会場をロマンティックな歌の世界に惹き込んだ。

 「“歌の会”というのは元々アンプラグド限定で、とにかく歌を、音楽を楽しんでもらいたくて始めたんです」と静かに語り始めたかと思うと、普段と雰囲気の違う会場にやや緊張気味の会場をほぐすかのように、「好きに飲んだりしていいんだよ」と、可愛く促す場面も。そして「せっかく大事な時間をこの日に使ってくれているんだから特別なことを1つでもしたい。」と、GAKUSHI(Key)とおもむろに作ったという未発表曲を披露。親密な空間のため、観客もじっくりと歌詞の一つ一つに聴き入り、噛みしめることができただろう。

 続く「19 memories」では、後半のフック部分まで「Sweet 19 Blues」を歌い上げ、さらにGAKUSHIとSHUYA(DJ)がトークボックスで曲に良いアクセントを加えた。終盤には2017年を綴る1曲として「どこまでも 〜How Far I'll Go〜」を歌唱。「まさかディズニー映画の歌を歌える日が来るなんて思ってもいなかった。頑張っていたらいいことあるなって思わせてくれました。」と微笑みながら語る姿が印象的だった。

 アンコールでは最新曲の「新約ディアロンリーガール」と、純粋に愛を信じる女性の気持ちを綴った「最高なしあわせ」を、煌めくイルミネーションをバックに披露し、特別な歌の会の幕を閉じた。いつの瞬間も嘘のない気持ちをぶつけてきた彼女の歌は、誰もが抱いている様々な気持ちや感情にそっと寄り添ってくれている。だからこそ、この会場に集まったファンのように、世代や男女を問わず彼女の歌を求めるのではないだろうか。加藤ミリヤが、葛藤を抱えて自身の歌を聴きに来る人々にそっと手を差し伸べている女神のように見えた。

 なお、この度追加公演となる【加藤ミリヤ 続 歌の会 2018】の東名阪ライブ開催が決定。2018年2月16日にはビルボードライブ東京、2月20日には名古屋ブルーノート、2月27日にはビルボードライブ大阪で、各日2ステージ制となっている。今度はどんな“特別な”ステージを見せてくれるのか、2018年の加藤ミリヤにも期待したい。

Photo:Yuma Totsuka
Text:神人未稀

◎公演情報
【加藤ミリヤ 続 歌の会 2018】
ビルボードライブ東京
2018年2月16日(金)※特別営業時間
1stステージ 開場17:30 開演18:30 / 2ndステージ 開場20:30 開演21:30
名古屋ブルーノート
2018年2月20日(火)
1stステージ 開場17:30 開演18:30 / 2ndステージ 開場20:30 開演21:15
ビルボードライブ大阪
2018年2月27日(火)
1stステージ 開場17:30 開演18:30 / 2ndステージ 開場20:30 開演21:30