2017年に発売されたIEEE 802.11ac対応Wi-Fiルーターについての記事をリストアップ。売れ筋である1万5000円程度までの主な製品を速度別にまとめてみた。

11acの接続速度はストリームによって異なる

 一口に「IEEE 802.11ac対応」といっても、その最大通信速度はWi-Fiルーターが対応するストリーム数によってまちまちだ。家電量販店の店頭などでは、無線LANの通信速度がパッケージの前面に出ている製品が多くを占めているが、通信速度は1ストリームであれば433Mbps、2ストリーム(2×2)であれば867Mbps、3ストリーム(3×3)であれば1300Mbps、4ストリーム(4×4)であれば1733Mbpsと、すべて433.33……Mbpsの倍数となっていることを覚えておきたい。

 通信速度が高速であるに越したことはないが、そうした製品は高価になりがちだ。1台の子機だけで通信を行う場合には、その機器が11acに対応する場合で433Mbps、2ストリームに対応すれば866Mbpsが理論上の最大通信速度だ。3ストリーム以上に対応する子機は、ごく一部の製品を除き、ほとんどないのが現状だ。同時に通信を行う台数が少なければ、そこまでの速度は不要なこともあり得るが、接続台数が多ければ、高速な通信速度が生かされるわけだ。

2×2(867Mbps)対応ルーター

Atermの2ストリームルーター標準モデル「WG1200HS2」、MU-MIMOとビームフォーミングに対応
(MU-MIMO対応、実売価格5000円前後) 家中くまなく接続できるホームWi-Fiシステム「Deco M5」のシングルユニット発売
(MU-MIMO対応、実売価格1万1000円前後) アイ・オー、IPv6 IPoE対応Wi-Fiルーターの最新モデル「WN-AX1167GR2」発売
(MU-MIMO対応、実売価格8000円前後) 11cm四方のコンパクトな11ac対応Wi-Fiルーター、エレコム「WRC-1167FS」シリーズ
(実売価格4500円前後) ネットギア、5980円の11ac無線LANルーター「R6120」をAmazon.co.jp限定で販売
(実売価格4480円) 最大866Mbpsで8900円、2×2 11ac無線LANルーターのエントリーモデル「WSR-1166DHP3」、バッファローが5月発売
(実売価格6000円前後)

4×4(1733Mbps)/3×3(1300Mbps)対応ルーター

ASUS、最大1300Mbpsの11ac対応無線LANルーター「RT-AC65U」
(MU-MIMO対応、実売価格1万500円前後) NEC、“3×4”のMIMO対応11acルーター「Aterm WG1900HP」、3×3にアンテナ1本追加して受信速度を強化
(実売価格9000円前後) TP-Link、3×3対応11ac無線LANルーター「Archer C7」をリニューアル、DFS機能や無料DDNSサービスに対応
(実売価格8900円前後) DXアンテナの協力でWi-Fi高速化、エレコムが新型11acルーター「WRC-2533GST」発表
(MU-MIMO対応、実売価格1万4000円前後) バッファロー、可動式アンテナ3本搭載、バンドステアリング対応の11ac無線LANルーター「WXR-175xDHP2」シリーズ、IPv6 IPoEにも対応
(実売価格1万円前後)

複数機器の同時通信が「MU-MIMO」とは?

 1対多の同時通信が可能となる「MU-MIMO」は、Wi-Fiの親機側だけでなく、子機側での対応も必要となる技術だ。非対応の複数機器で同時に通信を行った場合は時分割での接続となるため、1台のみが接続している場合と比べて待たされる時間があり、「通信が遅い?」と感じることもあるだろう。MU-MIMO対応製品はその旨記載しているので、製品選びの参考にして欲しい。

接続機器の脆弱性を保護するルーターのセキュリティ機能

 PCやスマートフォンなら、セキュリティ対策ソフトを導入すればマルウェアやランサムウェア対策が行えるが、インターネットに接続する家電機器や、スマートスピーカーをはじめとしたIoT機器などでは、こうしたセキュリティ対策を行えないものも多い。

 掲載している製品の中では、TP-Linkの「Deco M5」やASUSなどの海外メーカー製Wi-Fiルーター、国内ではエレコムの上位製品が、トレンドマイクロの技術を採用したセキュリティ対策機能を搭載している。