画像提供:マイナビニュース

写真拡大

2018年の年頭にあたり、KDDIの代表取締役社長を務める田中孝司氏が社員に向けて年頭挨拶を行った。以下に、その要旨を紹介する

KDDIグループの全社員の皆さん、明けましておめでとうございます。

年末年始に、お客さま対応や、設備の保守運用などでご出勤された皆さん、心から感謝いたします。

それでは、2018年の年頭にあたり、一言、私からご挨拶を申し上げます。

○2017年を振り返る

2017年は、通信やその周辺事業を取り巻く環境だけではなく、社会全体が大きな変革期を迎えたことを実感する年でした。

AI、ビッグデータ、IoTやロボットなどの新たな技術を活用した動きが、金融、製造業、医療や漁業・農業など、あらゆる産業分野でますます話題になっています。

通信業界においては、MVNOとの競争が激化した1年でした。

さらに今後は、通信事業者間の競争というだけでなく、周辺領域への拡大で全体の成長を図るという、通信とライフデザイン事業などを融合した経済圏としての競争が、本格化してくると予想されます。

われわれの昨年の活動を振り返ってみると、現中期計画の2年目として、「中期計画の実現に向け、変革を加速する」という会社方針を掲げました。

国内通信事業においては、お客さま体験価値の向上に注力し、三太郎の日やauスマートパスプレミアムの提供開始、新料金(ピタット、フラットプラン)の導入を行いました。

ショッピングモール「Wowma」や「au Home」の提供開始、イーオンホールディングスと連携した教育事業への参入準備ライフデザイン企業への変革に注力するとともに、ソラコムやアイレットとの連携など、IoTやクラウド事業の取り組みなども積極的に進めました。

グローバルでは、ミャンマーやモビコムでのLTEサービスの本格展開により、快適なサービス環境の整備をしています。

技術部門では、エリアのさらなる拡大に加え、VoLTE切断率の改善などのネットワーク品質の向上に日々取り組んでいます。

しかしながら、このような取り組みは競争力を維持するに十分なレベルに到っているでしょうか。

他社も凄まじい速さで変革し続けているはずです。

われわれの変革のスピードはまだまだ足りないと感じています。

現状に満足することなく、変革に挑み続けなければ、成長企業として存続できないということを認識し、2018年に臨みたいと思います。

○2018年について

現中期計画を完遂し、ライフデザイン企業の基盤を築く

2018年は、現中期計画の最終年度です。

「国内通信事業の持続的成長」「au経済圏の最大化」「グローバル事業の積極展開」という3つの事業戦略の下で、これまで取り組んできたことを集大成し、2019年から始まる次の中期計画へとつなげていく大変重要な1年です。

2018年がスタートするにあたり、今年1年皆さんに心構えとして実行してほしいことを、3点申し上げます。

1つめは、常に「お客さま第一に考える」ということです。

われわれは、「お客さま視点」と「変革」をキーワードに、「お客さま体験価値(CX)」を提供するビジネスへの変革を進めていますが、まだまだ道半ばです。

お客さまの視点に立ち、CXをさらに高めるよう努めてください。

お客さまの日々の変化も逃さないよう、常に「お客さま第一に考える」ことが必要です。

これが、お客さまに選び続けていただける存在となり、新しい価値を提供できる企業になるための基本であることを改めて認識してください。

2つめは、「新たな成長に向け、この1年をやり切る」ということです。

4月から始まる2018年度は、現中期計画の最終年度として、営業利益のCAGR7%、au経済圏流通総額2兆円超が必達目標です。

au事業においては、新料金プランの効果などで解約率も減少傾向が見られるようになりましたが、新料金プランの認知度をさらに高め、これから本格化する学割シーズンにおいて、お客さまに新料金プランをお選び頂けるよう全力で取り組んでください。

ソリューションにおいては、解約抑止によりID純増を必達するとともに、IoT等のビジネス戦略を推進することが必要です。

また、今後の成長軸として、au経済圏の一層の拡大や、ミャンマー、モンゴルでのネットワーク品質、CS、サービスなどの競争力の強化を図ってください。

ネットワークは、未来に向けた高品質なネットワークを構築する戦略を明確にし実行する、つまり次のビジネス基盤となる5GやLPWAの技術戦略の策定を進めることが必要です。

合わせて、全社を挙げてコスト削減に取り組み、「筋肉質な体質」に変わる必要があります。

業務や仕組みをゼロから見直す意識を強くもって進めてください。

新たな成長ステージに向け、この1年、各部門においてやるべきことを、強い意志によりやり切ってほしいと思います。

3つめは、「ジブンゴト化」と「スピードアップ」です。

われわれが、業種を超えた、より厳しい競争環境の中で、これからも成長し続ける企業であるためには、皆さん一人ひとりが、自立し、自ら変革を実行していくことが必要です。

また、いままで以上に「スピードアップ」して課題に対処していかなければ、成長はおろか、淘汰されていきます。

いま一度、「ジブンゴト化」と「スピードアップ」を強く意識してほしいと思います。

昨年度からは、「働き方変革」も進めています。業務プロセスの改善などで時間を創出し、自己啓発や社外の方との交流を通じて視野を広げ、人間力のアップにもつなげてください。

そうすることで、新たなチャレンジをし続ける力を蓄えて欲しいと思います。

○最後に

最後になりましたが、KDDIグループの競争力の源泉は、一人ひとりの社員の皆さんです。

会社としても皆さんの心身の健康促進をサポートしていきますが、

皆さん自身も健康に留意するとともに、ぜひ、失敗を恐れず、新しい領域へ果敢にチャレンジしてください。

明るい未来を目指して、会社も個人も変革に挑み続け、競争環境を勝ち抜いていきたいと思います。

それでは、今年1年、KDDIグループ全社員の皆さんとご家族のご健康とご多幸を祈念いたしまして、私の新年のあいさつとさせていただきます。